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月彦
🌕 随所作主 ― 月に生きる者の詩 ―
夜の帳が降りるとき、
月は誰に語りかけるでもなく、ただそこに在る。
雲に隠れようと、風に流れようと、
その光は迷わず地上を包む。
人もまた、同じ。
居場所を変え、夢を失い、愛を見送っても、
心の奥に灯る光だけは決して消えない。
思い通りにならぬ日々こそ、
天が磨く心の器。
嘆かず、焦らず、ただ“いま”という瞬間に主となれ。
その歩みの跡に、やがて月が降りてくる。
あなたの優しさに照らされて、
夜がひとつの祈りに変わるだろう。
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