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岩塩

岩塩

この本の中に入っている『第七』という小説は、7回の人生を経験する男が出てきて、ハーディやフランという親密な人々と(男からすれば)、7度出会うことになる。
ハーディやフランのようにもう一度、(自覚はなしに)、この「私」として生きることになっても、この小説を読みたいほどよかった、と褒めるほど巨大な一冊ではないけれど、複数の少々異なった「私」全てを記憶している何かがあるのだとすれば、この小説は何度目の人生においても存在し、「私」は読まざるをえない。
気づけば向かっているもの、それへと突き動かされていく遅く、なだらかな力。
もう一度まっさらな地にビジョンを建設したい(し直すのではなく)という欲望。
それらが大江健三郎を頭に腫瘍を持って生まれた障碍児を何度も何度も書かせ、サリンジャーを何度も何度もグラース家へ向かわせたのではないか。
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