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ゆかり
ベルサイユ宮に観光で行った時、登城の貴族達が、自分の領地や財産などを賭けてゲームに興じたという部屋に案内されたこと。
実際に全財産を失う者もあったことや、
負けっぷりの良さを国王が歓び、報奨として返された者もあったこと。
そんなゲームの場は、正に命懸けで、しかし、それを楽しげに行わなければ本当に財産を没収されることもある訳だ。
当時は戦争もそうだけど、名誉の決闘も、または政争も、日々、明日の命も解らないまま、
平和な民衆とは違って、戦争を仕事にしているのが貴族とか言う面々だから、
ゲームだって命懸けの外交だ。
家の跡取りともなれば、そういうヒリヒリする様な場に何食わぬ顔で出向かなければならない訳だから、それは厳しく幼少時から鍛えられたろう。
うちも御多分に洩れず、父が兄を徹底的にしごいていたのを思い返す。
今の時代は、親が子を躾けることもやり辛い世の中らしく、短い間に価値観が正反対にひっくり返ったものだと思うが、
私も、女子だからって鉄拳制裁は免れずに育ち、社会に出る為の意識を如何に引き締めるか叩き込まれて来たけど、
後から振り返って、色々思うことはあるけど、
たかがスマホゲームでカードをやりながら、宮殿のプレイルームが思い浮かび、
その中での、ヒリヒリしながらその思いを押し隠してゲームに笑い興じ、気の利いたお洒落なコメントを挟む強靭な神経で自家の財産や家族の生活を護る各家々の家長達の気持ちが心になだれ込んできた。
明日の命を賭けた遊びだ。馬鹿馬鹿しくてもそれを投げ出したいなら民衆になれば良い訳なので、
そうは行かない人達がそこに集い、しがみついていたのだ。
その緊張感で生きて来た時の気持ちが残っていたのだろう。
父にはかなりしごかれたけど、それを単純に、父の問題だと捉える訳には行かないのではないか。
シゴキの結果で出来上がった兄が、今の兄であり、
今は兄嫁がその煽りを受けて大変なんだけど、
この、数世紀を掛けて積み上げた人類の図式を見落とすと、きっと片手落ちなんだと感じた。
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