親子が、25年ぶりに再会を果たした。｜よしの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

共感で繋がるSNS

投稿

よし

2025/08/18

親子が、25年ぶりに再会を果たした。
顔を合わせたとき、胸の奥でどんな感情が湧き上がったのだろうか。

きっかけは、私の会社の事業を知った一人の娘さんだった。
彼女は勇気を出して、父との再会の仲介を私に託した。
責任は重い。だがその願いを受け止め、一晩かけて言葉を探し、翌日、父親のもとを訪ねた。

突然の知らせに、父は驚きと戸惑いを隠せなかった。
私は静かに告げた――「娘さんは、この地域の風景をSNSで目にして、再会を決められたようです。やはり、この土地の景色は心に残っていたのですね」と。

父親はしみじみ感じ入るようにそうだな‥と答えた

そして奇跡のように、親子は三世代で顔をそろえ、食卓を囲むことになった。私は仲介者として、その場に同席した。

別れ際、私は娘さんに「人生は物語ですね」と言葉をかけた。
気丈にふるまっていた彼女は一瞬だけ涙ぐみ、
「そうですね……でも、とても老け込んでいてびっくりしちゃいました」と、照れ笑いを見せた。

仕事は本来、生活のため、収入を得るためにある。
しかし突き詰めていくと、思いがけない「物語」と出会うことがある。
それはお金には結びつかないが、人の心を震わせる出来事だ。

美しさを求め、風土の中で生かされる仕事や生き方のあり方。
まさにこの再会は、その尊さを私に教えてくれた。