読了。非実在の神武天皇ではあるが、その伝承がいつ発生したかについて文献学、考古学の観点から論じている本。着目しているのは隼人と共通の始祖と伝承を共有する吉野川流域の人々、母系の祖を日向国にもつ日下王家などから、ヤマト王権と隼人の関係についてが大きなテーマになる。オススメ度★★★★★