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Life robot2

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読了。面白かったよ。

マンションポエムってやつは、東京という街がどういう「夢」を売っているかって話。

著者がせっせと集めたマンションの広告のコピー、いわゆる「マンションポエム」あれをよーく観察してみたら、東京って街が何を「良い」と思って、何を「価値がある」と見せたいのかが見えてきたってコト。

結局、あのポエムっていうのは、マンションそのものの話なんてほとんどせず、
「この部屋は陽当たりが良くて快適ですよ」とか、そんな当たり前のことじゃなくてね。「あなたはこのマンションに住めば、こんな素敵な人生が手に入りますよ」っていう、なんともまあ、フワフワした「イメージ」を売ってるわけ。

たとえばさ、「都心に住むステイタス」とか「緑豊かな邸宅」とか、あるいは「グローバルなビジネス拠点」とか、やたらめったら偉そうな言葉が並んでるでしょ? あれはね、住む人間に「あなたはこういう人間になれますよ」って、ある種のブランドを押し付けてるってことなのよ。しかもそのブランドってのが、実に漠然としてて、具体的じゃない。でも、だからこそ、みんな「へぇ、そうなのか」って信じちゃう。だって、具体的すぎると、すぐに嘘だってバレるもんね。

でね、このポエムを紐解いていくと、面白いことがわかるのよ。
昔はね、マンションって言ったら「家族の団らん」とか「安らぎの我が家」みたいな、もっとこう、ベタな情緒を売ってたわけ。それが、いつのまにか「資産性」だの「国際性」だの、やたらと数字とかスケールのデカさを競うようになってきたって。東日本大震災とかコロナ禍とか、そういう災害を経て、家っていうものが「安住の地」から「いかに効率的に人生を回すか」っていう道具に変わってきたってことなんだよね。

つまり、マンションポエムは、マンションの話じゃなくて、東京っていう「都市」が、どういう「幻想」を抱いて、それをどうやって人に植え付けようとしているかって話なのよ。私たちは、その幻想を一生懸命食べて、東京という巨大な舞台装置の上で、自分たちの「生き方」を演じてるってわけ。

で、この本を読んだら、きっとあなたも気づくわよ。ああ、私の住んでる(あるいは住みたいと思ってる)あの街のマンションポエムも、結局はそういうことなのね、って。そして、それがちょっと滑稽に思えたり、あるいは、その幻想に乗っかってる自分に気づいて、ちょっと引いてみたり。まあ、そういうことなのよw
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Niki

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1 GRAVITY

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Life robot2
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ありがとうございます😊
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