そうあって欲しかった虚構の世界線と｜りゆﾆの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

単なる指摘を人格否定と思い込んでしまう日本人特有（らしい）の悪癖は、一体何に由来するものなのだろうか。

指摘されることを喜ぶのはいずれ変態か奇を衒って本心を誤魔化している可笑しなひとくらいで、自分を疑い、熱心に向上に努めているひとでも、指摘された瞬間には不快になるものだが、良識のある人ならばそこで生じた負の感情を安易に露わにすることはせずに、一旦受け入れて精査し、妥当であると思うならば自分の「失敗」を認めて改善の方向へ動き出し、妥当でないと思うならばそれを相手に伝えてより良い結論を得ようとするはずである。

言葉にする分にはなんてことない、ごく当たり前のことのように思われるが、どうもこれを日常的に行えている人間は少ないように感じる。

この問題は、思うに、「”空気を読む”文化」もとい「ご機嫌とりの文化」に根ざしているのではなかろうか。「相手の心に不快な感情を生じさせることは悪である」という一見徳のある、実際は愚かしいどころか恐ろしい常識が、「自己を尊重することは他者を尊重することと同義である」という真実から日本人を切り離して、書き割りのような「他者の尊重」でもって誠実さを陥れ、向き合うことを忘れさせ、実のところ自分を含め誰ともマトモに関わり合うことのできない、真の意味で孤独な人間を作り出し、そしてそのような人間ばかりで構成されているがために、全く優しさがないために却ってこの上なく「優しい」ように思える「自己責任主義」の社会が出来上がってしまった、という風に考えることはできないだろうか。

指摘も批判も許さない空気があること自体が人間を暗くさせる。勤勉さと誠実さを、とってつけたような「他者の尊重」を眼前にチラつかせることで躾け、懐柔し、社会の部品としてボロボロになるまで酷使するこの腐った社会が変わらなければ、真実に啓蒙されたひとから日本を離れてゆくのは、ごく自然の道理のように思うが…😓