不思議な変なバイト21｜はるの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

不思議な変なバイト21

いわく付きなお手入れ　後

突然悲鳴が聞こえてきたあと階段を駆け下りる音
霊感ちゃんがおっちゃんさんがおかしくなったと叫ぶ

怖いけど2階に登り開けっぱなしのドアを覗くとちょうどドアの外に出ようとしていたおっちゃんの顔がめっちゃ近くに会ってすごくびびる

特に様子がおかしいとかもないので事情を聞くと清掃開始直後に霊感ちゃんが自分の霊感の話とか部屋の中に何かの気配があると話始めたとのこと

そうなんだねーと相槌をうっていると急に耳鳴りがし始めて霊感ちゃんがおっちゃんさん肩とか触ったか？と聞いてきてそこから定期的に触られたかもと繰り返し始める
セクハラ警戒かなと思って別の恐怖をおっちゃんが感じているとふいに強い耳鳴り
近くに人の気配を感じ横を見ると霊感ちゃんがすぐ近くでこちらの顔を覗いていた
何事かと声を掛けると霊感ちゃんが急に悲鳴を上げて駆け出したとのこと

とりあえずドアを閉めて一度外に集まるとウェイ君が霊感ちゃんを宥めている

怯えている霊感ちゃんの話をまとめると
部屋に入ってしばらくすると自分達以外の息遣いが感じられ、嫌な感じがするようになった
怖いから気を紛らわせようと話をしていると髪の毛や肩を触られるような感触がある
おっちゃんさんから声をかけられたのに返事しても反応ないし声もかけてないとのこと
怖がらせようとしてるのかと思いのちょっとムッとしていると急に強い耳鳴りがして同時に隣に人の気配がする気配の方を見るとおっちゃんさんが顔をくっつけようとしていてびっくりした
部屋も怖いしおっちゃんさんもちょっと怖いから仕事を続けるなら相方を変えたい
こんな感じ

おっちゃんさんは身に覚えがないし近づいて来たのはそっちだと喧嘩っぽくなりそうだったので二人しか知らないことだから事実確認は難しい、仕事を続けるなら年齢も近いしウェイ君を霊感ちゃんパートナーにする方針で行きたい旨を伝える

ウェイ君は若干モチベ上がってたので2階にある部屋3つのうちまだ入ってない部屋を任せた

自分とおっちゃんは中断していた部屋へ
中に入ると中世拷問器具の歴史展みたいな部屋
名前知らんけど見たことはあるみたいなものがいっぱい
金属製のものにオイルを塗っていくのがメインの作業だったらしく残り20%くらいとのこと
おっちゃんさんになんか災難でしたねと言うと複雑そうな顔
清掃道具を手に取り木馬の埃を払おうとすると部屋の中央から唸るようなため息っぽい音
おっちゃんさんと目を合わせて互いに自分じゃないと首を振る
たぶん女の子じゃなくて自分みたいなのが来たから残念なんでしょうと言って作業に戻ろうとするとこんっと一回何かを叩くような音
イエスってことかこの野郎と思いつつ作業を終わらせて部屋を出る
ウェイ君と霊感ちゃんが作業している部屋にノックして入ると拷問器具展示その2
大物が多くほとんど作業は終わりあとは床掃除だけとのこと
全部終わってじゃあ撤収となる前に見落としはないかと渡された資料を見返すと最後のページの最後の文章に違和感がある
それまで全部の分に句読点がしっかりあったのに「施錠を確認」で途切れている。
裏に続いているのかなとひっくり返すとやはり続きの文章がある
「してください。また、部屋の奥の収納には触れず、女性の方は出来るだけこの部屋の清掃に参加しないようお願い致します。全ての作業が終わりましたら下記の番号まで連絡してください。
◯◯◯‐◯◯◯◯‐◯◯◯◯」

霊感ちゃん入ってますがと思いつつこの文章を見たか二人確認すると気づかなかったとのこと

部屋奥の収納についても気づいていなかったらしいので一応場所だけ確認して部屋を出る

記載の電話番号に掛けるとゴトーさんの声
そちらに向かいますとのことなので待機

離れの前まで来てくれたゴトーさんに作業の終了と起こったトラブル
霊感ちゃんが例の部屋に入ってしまったことを伝える
ゴトーさんは霊感ちゃんを見て数秒止まったあと何かあったら連絡してくださいと伝える

封筒を受け取り仕事終了

大きいタクシーが待機しており駅まで送られた

帰りの新幹線乗る前におっちゃんさんと赤からに行った

後日連絡先を交換してたウェイ君から霊感ちゃんが様子おかしくて連絡取れなくなったと教えてもらう
申し訳ないけど何もできないし関わることに危険がありそうだから深入りしないことにした
一応ゴトーさんから受け取っていた連絡先に掛けると霊感ちゃんから連絡があり対応を進めているとのこと

ウェイ君は安心したのかそこで落ち着き
2週間後くらいに霊感ちゃんに会ってくると言ってそれから連絡がない

報酬　10万円+交通費