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𝕄𝕠𝕜𝕠
「仰る通りに致しましょう」
「まぁ!そのお声はロミオ様。なぜここに?」
「恋の翼を借りて、あの塀を飛び越えて参りました」
シェイクスピアのロミオとジュリエットの有名なバルコニーの場面の台詞です
恋のために命を散らせた悲しくも美しいこのお話しは、意外な事にシェイクスピアの4大悲劇の中に含まれません
【オセロ】【マクベス】【リア王】そして【ハムレット】がその4大悲劇なのですが、ロミオとジュリエットはどうして5大悲劇として入らなかったのでしょう
「僕の愛を疑わないで。あなたへの愛をあの月にかけて誓いましょう」
と言うロミオにジュリエットは言います
「いいえ、夜毎 姿を変える浮気な月になど、あなたの愛を誓ってはいけません。私はあなた以外何も要らないのです。どうしてもと言うのなら、どうぞあなた自身に誓ってください」
毎日欠けては満ちる月を不実だと言うジュリエット
だけど、本当にそうなのでしょうか?
満月の夜も、三日月の夜も、そして姿が見えない朔夜であっても
月はいつも空にあり、いつも丸く本質は何も変わりません。空を見上げる私たちには姿が変わって見えていても、それは私たち側の問題であって月は何一つ変わっていないのです
目に見えるものだけが全てではないのに、幼い恋はお互いの事しか見えなくなって、終にはその命さえ投げ出してしまう
これを悲劇と呼ばずに何と言うのか
そう、思えるかもしれません
だけど、それすらきっと見ている私達の目線から見た悲劇でしかないのです
世にある「メリーバット」のお話しのように
2人は命を賭けてその恋を成就させ
そしてその恋は永遠に終わる事がないのです
「あぁ!剣よ!!この胸がお前の鞘!」
仮死状態のジュリエットを死んでしまったと思い込んだロミオが毒を飲み、目を覚ましたジュリエットは自分に寄り添うようにして冷たくなったロミオの剣で胸を刺し2人の恋は幕を閉じます
悲しくも美しいこの恋の結末を
悲恋の物語だと人は言うけれど
最期まで貫き通した2人にとっては
生涯ただ一度の、一途で盲目的で浅はかで幼くて
命よりも重く大切な恋が出来る相手と添い遂げられた、メリーバットな「幸せな結末」なのかもしれません

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わあ~有名なシェークスピアの4大悲劇。 やっぱりロメオとジュリエットがいいですね[ハート][照れる]