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ゆきぬ

ゆきぬ

私の父は視覚障害者である。
母はそんな父を支え、静かに家庭を支え抜いた。
私は、その姿を間近で見ながら育った。

家庭は決して裕福ではなかったが、そこには誠実さと労苦が確かにあった。
しかし、そのような生活を「努力」や「美談」として消費する視点が、どれほど欺瞞に満ちたものであるか、私は社会に出て痛感することになる。

◆ “努力すれば報われる”という幻想

この国には、「努力すれば必ず報われる」という一種の信仰がある。
だがそれは、構造的に優位に立つ者にとってのみ有効なロジックだ。
障害を抱える者、性差別に晒される女性、家庭環境に恵まれない子どもたち──
こうした人々にとって、“努力”はしばしば、踏み台にすらならない。
報われるかどうかではない。
そもそもスタートラインに立たせてもらえるかどうか、その保証すらないのが現実だ。

◆ 社会構造の設計は「偶然」ではない

現在の日本社会における課税構造、政治的意思決定、ジェンダー規範、社会的包摂──
これらはどれも、「結果的にそうなった」わけではない。意図され、保守され、制度として再生産されてきたものである。
たとえば税制。
「財源確保」の名の下に国民の生活負担を強化する一方で、大企業への優遇措置や政治家の利権は温存される。
これは単なる経済政策ではない。
誰が負担を引き受け、誰が保護されるべき存在として扱われているかという、社会の“価値選別”そのものを意味している。

◆ 弱者とは「見えない存在」ではなく、「見えないふりをされている存在」である

障害者や女性といった、いわゆる“社会的弱者”は、見えにくい存在なのではない。
制度と文化のレンズを通すことで、意図的に可視性を剥奪されているのである。
メディアも教育も、表層的な“多様性”を掲げながら、その実、構造的な不平等や不正義について語ることを避けてきた。
結果として、国民の多くが「無知であること」を維持させられている。
知らされないことは、考えるきっかけを奪われることに等しい。

◆ 戦後日本の支配構造──GHQとグローバリズムの影

さらに深層に目を向ければ、日本という国家は戦後80年にわたり、政治的にも精神的にも外部に“管理”され続けてきたという側面がある。
GHQによって設計された統治フレームワーク、教育改革、報道統制。
それらは、戦後復興の名のもとに植えつけられた「従順な国民性」を形成し今日に至るまで影響を及ぼしている。
そして今、それはグローバル資本の手によって新たな形へと変容している。
支配者が「国内の官僚」から「国境を超えた資本と情報権力」へと移行していることに、多くの人は気づいていない。

◆ 若者と有権者へ──“考える力”こそが最大の抵抗になる

私はこの国の矛盾に怒りを覚えるが、同時に、諦めてもいない。
なぜなら、私たちにはまだ「思考する自由」が残されているからだ。

言葉を失った者に自由はない。
思考を停止した国民に、未来はない。
だが逆に言えば、思考を取り戻し、構造を疑うことさえできれば、変革の余地はある。

若者たちよ。
有権者たちよ。
「仕方ない」「どこも同じだ」などという思考停止から、自分を救ってほしい。
社会を変えるとは、
まず「“見えない力”に名前を与えること」から始まる。
そうしなければ、この国は本当に、“静かに終わっていく”だろう。


国家は、国民のために存在すべきである。
だが現実には、国家が国民を“管理対象”としか見ていない瞬間が確実に存在している。
そのことに気づいた今、私たちはもう、見て見ぬふりをしてはならない。
これは怒りでも、哀しみでもなく
理性と倫理の問題である。
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コメント

どこでもぺお

どこでもぺお

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よく物語などで訂正されるのは、「必ず報われるとは限らないが、報われた者は必ず努力している」というのがありますよね[目が回る] また、物の本の中には、「生存者バイアス」がかかっているものがあって、往々にして成功者や声の大きい人が、たまたま自分がうまくいったことを、ほかの人にも当てはまると勘違いしているケースはあると思います[大泣き] スタートラインに立てないというのは、AC の広告でも言われてますね、おっしゃるとおりだと思います。 トリクルダウンが政策として採用されても、底辺まで浸透したかどうかを確認できる報道があまりないどころか、むしろ弱者の悲痛な訴えが終わらないことも多くありますね…。

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ゆきぬ
ゆきぬ
まさに仰る通りで努力と成功をめぐる物語の多くは、知らず知らずのうちに“生存者バイアス”に陥っている。努力して報われた人の語りが“普遍的真理”のように扱われる一方で同じように努力しても報われなかった人々はそもそも声を上げる機会すら奪われている。だからこそ報われた人は努力しているという表現が、構造の不備を覆い隠す言い訳として機能してしまうのだと思います。ACの広告や報道に現れるようにスタートラインにすら立てない人の存在が、社会の片隅ではなく“構造そのものの盲点”になっている。そしてその構造は意図的に維持されてきた面もある。だからこそ「誰が、何を語り何を語らないか」が問われるべきだと思います。
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Ovaqe

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貧困地域育ち、毒親持ち、視覚に障害がありますが、経営者として悠々暮らしています。 「努力すれば報われる」と言説には設計が不足していると思っていて、戦略設計が適切であれば努力しないでも報われますし、設計の甘さを補うために努力があるのではと思います。 生活への負荷と財源との相関ですが、日本ほど社会的弱者へのケアがある国もそうそうありません。国内史上最大の経済格差と言っても先進国の国際比較では「この程度」です。 犠牲を払いつつ税金を限界まで取っ払っても庶民層の生活は手取り2-3万程度が増えるだけです。 じゃあ制度じゃなく、キャリア戦略と生活設計+努力で突破した方がラクですよ。

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ゆきぬ
ゆきぬ
この点補足しますね。たとえば、教育の機会格差を見ますと、経済的に困難な家庭に生まれた子どもは、進学塾に通うこともできず、自宅で落ち着いて勉強できる環境すら整わないことが多い。世帯年収と学力の相関は、統計上も明らかであり、本人の努力だけでは埋められない「見えないハンデ」が最初から課されている。 さらに、障害者雇用制度も形骸化の例が後を絶たない。 雇用率の達成を目的に、実質的な業務を与えられず“在籍しているだけ”のケース、あるいは短時間雇用で社会保障もままならない雇用形態など、「制度はあるが、機会がない」現実が横たわっている。努力する以前に、スタートラインに立たせてもらえないということすらある。
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肩こり十郎

肩こり十郎

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努力した結果、報われるのは悪いことではないけど、努力しない人間だって生きていてもいい。努力はしたい人はすればいいけど、したくない人もおだやかに生きていける世界になるのを望みます。 一言でいうとメリトクラシーには反対ということです。

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ゆきぬ
ゆきぬ
おっしゃる通りだと思います。 私が問題にしているのもまさに、「努力しない人間=価値がない」とするような極端なメリトクラシーです。 努力した人が報われるのは当然として、「努力できない/しない」背景がある人を切り捨てる社会では、いずれその“当然”すら脅かされる。 なぜなら、多くの努力は「安心」や「余裕」という土壌の上で初めて可能になるものだからです。 誰もが常に競争にさらされるのではなく、「がんばる権利」も「休む権利」も等しく保障される社会こそが健全だと思います。
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Vamos!!

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ごもっともです! わたしは決して諦めない! 出来る人もそうでないかたも 健やかに生きていける国になるように選挙で意志表示するしかないのですからね! 先の対戦で一億総玉砕右向け右の国のやり方を否定から考えなければまた同じ事を繰り返してしまう…諦めず考えて考えましょう

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ゆきぬ
ゆきぬ
ありがとうございます。 共に「諦めない」という意志を持ってくれる方と出会えることに、言葉では尽くせないほどの力を感じます。 おっしゃる通り、あの時代の「一億総玉砕」は、構造的従順さと情報遮断がもたらした結果だったと思います。 だからこそ今、私たちは“考え続けること”をやめてはいけないし、「選挙」という手段すらも、形骸化させずに本気で使わなければならない。 一人ひとりの声が「静かな終わり」に抗う希望になると信じています。 ご共鳴、本当にありがとうございます。
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Ovaqe

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庶民なので庶民層ですよ。先天的に這い上がれない構造は是正すべきですが、トライすらしないで自己責任論を批判するシンプルな努力不足層は、こちらが富裕層を目指すための足枷になりますから特に救済する必要はありません。 岸田さんがリスキリング予算で数兆円確保したじゃないですか。救済措置としては十分かと。

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ゆきぬ
ゆきぬ
「トライしない=努力不足=救済不要」という設計は、 単純化しすぎた階層管理ロジックです。 そもそも“努力可能性”は、生活状況・教育環境・社会資本の有無に左右されます。一律の制度(例:リスキリング予算)で全てを救えるという前提自体が、社会構造を個人の選択だけで説明する錯覚です。 あなたが属している「トライできた側」は、「機会にアクセスできた」時点で選別されている可能性を、無視していますよね。 救済を要するかどうかは“結果”ではなく“条件の非対称性”で見るべきです。 構造を是正すると言いながら、構造の視点が抜けている。 それが、あなたの主張の限界です。
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肉チョモ期待
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七味🍤

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これめちゃ面白そう
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やっぱ太郎ちゃんメロいよな??
沙羅と太郎ちゃんめちゃくちゃ好きやったんやが
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チカ

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マニョマニョの意味は?
マニョマニョは、特に日本の若者の間で使われる言葉で、何かをもじったり、遊び心を持って表現する際に使われることが多いです。具体的には、以下のような意味合いがあります。 遊び心: 何かを軽く、楽しく表現すること。 もじり: 言葉をもじったり、変化させたりすること。 この言葉は、特にSNSやカジュアルな会話でよく見られ、友達同士の軽いノリで使われることが多いです。例えば、何か面白いことを言ったり、冗談を言ったりする時に「マニョマニョ」と使うことで、より楽しい雰囲気を作ることができます。
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芋神🥬

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以上をもって19時は涯てポラリス実装にフォロワーの魂を賭けます
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うみさ

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そういや、ゼンゼロなんか周年とかで欲しかったライカンさんもらえたハッピー
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えぬ

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どこもかしこも遅れてる
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うが★

うが★

YKC独占のカンヌ映像、追加で差し込まれてる映像たっぷり!嬉しい☺️
リラックス流星くんがたくさん見れた。
ゆめきぼさんこれからもよろしくお願いします✨
#横浜流星
#ÉtoileFilante
#夢と希望
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樋口小

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何だかんだ言ってグロッタ姐さん家族愛が強いから最後までニエルブ信じて裏切られそうだよな…どうあっても手にかける事は出来なさそう
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いつかやってくれたらな~とは思っていたけど同期とやってくれるのはちょっと、祭りですよこれは
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