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きむ兄

きむ兄

素晴らしい名作ですね。中山美穂がとてもチャーミングで、ストーリーが非常に文学的で心が震えました。

この作品は対比構造がスゴイです。亡くなった彼と生きている主人公。そこに彼と同じ名前を持つ、もう一人の私が登場して、彼の大人時代を共に生きた私に対する、子供時代を共に生きた私として対比されます。
さらに亡くなった彼への思いを断ち切って前に進むと決めた豊悦と、思い続けるか迷う主人公も対比されます。

これらをどのように解釈して、誰から誰にどのようなラブレターが送られたのか思いを巡らせるのはとても楽しいです。

例えば・・二人の私は本当に実在しているのでしょうか?亡くなった彼への思いを断ち切って前に進むのか、思い続けるのか迷う私の気持ちを表しているのではないでしょうか?
もう一人の私の不調は何を表しているのでしょうか?亡くなった彼への思いの衰えと回復を表しているのでしょうか?
全編に登場する雪は何を表しているのでしょうか?これは死の象徴であり、最後のシーンで雪をかき分けて進む主人公は彼岸と対話してるのではないでしょうか?

この作品には上映時には想定されていなかったもう一つ対比構造があります。それは若くして亡くなり、作品の中でいつまでも若く美しい中山美穂と、現世に取り残され老いていく私です。かつては傍観者であった私が、今は主人公と同じ立場に立って彼岸と対話する。それが大いなる余韻を残します。
#ラブレター #中山美穂
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