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てけてけ👻

てけてけ👻

【2つの曲と人魚姫の話】

Plastic Treeの「痣花」は、去年特に気に入った曲の一つで、今もよく聴いている。
この曲の後には、9GOATS BLACK OUTの「Den lille Havfrue」を続けて聴くことが多い。
Den lille Havfrueという言葉は、アンデルセンの童話、いわゆる人魚姫の原題らしい。
「痣花」と一緒に聴きたくなるのは、「痣花」も歌詞に人魚姫の話を踏まえた部分があるからだと思う。

泡と消える人魚みたい 呼吸乱れて溺れて
美しい結末なんて 
嘘ばかり 歌ばかり
誰も救われてないって おとぎ話を笑えば
何にも感じないことに
気がついて 気がふれて

ここで歌われている通り、人魚姫の話の結末は、王子への愛が報われなかった人魚姫自身に留まらず、他の登場人物にとっても救いがない。

人魚姫の姉達は、現代の人間が思うよりも重い意味を持つであろう、髪を犠牲にするという行為に及んで人魚姫が助かる術をなんとか用意した。しかし、人魚姫はそれを拒んで、自分が消えることを選んでしまった。

王子は、探していた命の恩人の正体がずっと側に居た人魚姫であったことも、彼女がどんな最期を迎えたのかも知り得ないまま、人魚姫を失った。

王子の妃に迎えられた隣国の姫君は、一見幸せかもしれない。でも、王子の想いは本来人魚姫へ向けられる筈だったもので、妃が手に入れた王子の愛情は誤解に基づいた、ある意味幻に過ぎない。

考えてみると、泡からさらに風の精へ生まれ変わった人魚姫よりも、むしろ残された人達こそ、これからの生き方に悲しさを定められてしまったのではないか。
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Den lille Havfrue

9GOATS BLACK OUT

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コメント

てけてけ👻

てけてけ👻 投稿者

2 GRAVITY

9GOATS BLACK OUTの「Den lille Havfrue」は、そのような残された側、主に王子の視点で、もしも物語の後に人魚姫を探していたら、という状況を仮想しているように感じる。 星の夜に消えた人  星の海に浮かぶ人 遠い空に色をつけ その手を引くように 暗い方に呼ぶ声が  あなたを探すその声で また開いた  思い出させる夜のドア

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はるきゃ🐶🐾

はるきゃ🐶🐾

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アッ……こういう感じの曲調めっちゃ好きです[ほっとする]

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てけてけ👻
てけてけ👻
こういうのもヴィジュアル系ならではの味わいですよね[ほっとする] この曲が入ってるミニアルバム全体もめっちゃいいですよ!
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ねむはる

ねむはる

1 GRAVITY

先日たまたまryoさんのブログを読んだのですが、 9GOATSのことが綴られていました。 今でも大事に思っておられるのが嬉しかったのと、てけてけさんの考えられるドアの意味、ryoさんの想いが伝わっている気がして胸が熱くなりました。

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てけてけ👻
てけてけ👻
ryoさんのブログ、会員制のやつですか? 9GOATSのことも触れてるんですね!登録して読んでみようかな…。 こうやって想像を巡らせる奥行きがあるのも、ryoさんの歌詞の良さだと思います。
1 GRAVITY
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