夜空を見上げて思い出す、希望の光

私は、小さい頃から喋るのが大好きで人見知りもしなかった。
ただある時に指摘されたんだ。
一方的に自分の話しをしているだけでまったく相手がどんな様子か伺ったり相手はどう思ってるかを聞く事をしてない。
まったく自覚がなかったら言われた時はとてもショックだった。
自分では当たり前に会話が出来ているつもりだったから指摘してきた人が自分に難癖をつけているんじゃないかと疑って嫌な気持ちになってた。
でも一応、確認してから判断しようとテープレコーダーで録音して自分と他人の会話を聞いてみた。
指摘された通りだったの、凄くショックだった。
こんな一方的な話し方を自分がしていたなんて…。
辛うじて会話が出来ていたのは相手が私に一生懸命気を回して話題を振ってうんうんと聞いてくれていたからだった。
このままじゃいけないと思ったのよね。
このままじゃその内、誰も私と話しをしてくれなくなるだろうって思った。
そこから録音した会話を何度も何度も聞いて修正しなければいけない点を纏めて、次に人と話す時にその纏めた事を頭の中に入れた状態で話す内容を構築するってのを繰り返し続けた。
それでも失敗する事が多かった。
話しに夢中になって相手の事を忘れてしまう。
そしてその度に反省してまた会話する。
頭の中では分かってる、出来てるつもりになってる。
でも実際はまったく出来てない。
人と話すのが好きなのに辛かった。
今、多分その録音して聞く習慣を25年位続けてやっと少し人と会話らしい会話が出来る様になってきたと思う。
それでもやっぱり失敗はしてる、それでも諦めないのは人と話すのが好きだから。
多分、一生この習慣は続けると思う。
人と話したいし、相手の事を知りたいし自分の事も知って貰いたいから。
難しいもんだよ、自分の癖を治すっていうのは本当に骨が折れる[疑っている]

「思うは招く」