西武が隅田の好投で広島に快勝！打線も絶好調でオー

#グラビティプロ野球速報
西武6-0広島ベルーナドーム
(勝)隅田 (敗)常廣
西武は隅田が5回無失点の好投。打線も13安打と調子が良くオープン戦4位！

ロッテ6-4楽天 ZOZOマリンスタジアム
(勝)横山 (敗)藤井 (S)鈴木
ロッテはこの日怪我明け佐藤が合流し5番捕手でスタメン。ヒットを放つなど順調な回復ぶりを披露した。

阪神5-5ヤクルト明治神宮野球場
開幕投手奥川が5回途中2失点と悪くない成績。
対する阪神は打線が好調で12安打を放った。

横浜9-4オリックス横浜スタジアム
(勝)ジャクソン (敗)エスピノーザ
横浜が15安打9点と打線が爆発！
筒香、京田、桑原がマルチ安打といい調子。

日ハム5-2巨人エスコンフィールド北海道
(勝)山﨑福也 (敗)京本 (S)田中
【HR】水谷1号、野村1号、清宮2号、マルティネス2号(日)
日ハムはスラッガー達が計4ホーマーと躍動！
パワーの強さを見せつけた！

ソフトバンク5-0中日
(勝)モイネロ (敗)三浦
勝利投手モイネロが6回パーフェクトピッチングと快投！今年もこの投手手強い…

#グラビティMLB情報局
【開幕戦】
シカゴ・カブス1-4ロサンゼルス・ドジャース
(勝)山本由伸(今季初勝利㊗️)
MLBがついに開幕！2019年以来の日本開幕となった1戦にはカブス今永、ドジャース山本と史上初の両先発日本人投手！
また野手はドジャース大谷がマルチ安打、カブス鈴木はヒットこそ出なかったもののいい当たりを飛ばしていた。
明日は佐々木朗希がドジャースの先発として初登板予定。

中日の獣：自分だけの時間と他者の調和
造船所で働くケンタは、周囲からは「ちょっと変わった奴」と思われていた。彼は職人気質で、仕事中は驚くほどの集中力を発揮し、黙々と作業をこなす。休憩時間も、同僚との雑談には加わらず、一人静かに弁当を広げるか、スマホを眺めているかだった。

しかし、ケンタの最大の奇妙さは、彼の働き方にある。彼は、どんなに忙しい日でも、必ず「中日（なかび）」には自分の都合で帰ってしまうのだ。週の真ん中、水曜日が彼の「中日」だった。午前中で仕事を切り上げ、誰にも何も言わず、さっさと造船所を後にする。

周囲の同僚は、最初は彼を白い目で見ていた。「自分勝手な奴だ」「協調性がない」と陰口を叩かれることもあった。だが、ケンタはそれ以外の日は、文句一つ言わず、残業も休日出勤も厭わずに働く。むしろ、他の誰よりも高い生産性を誇り、難しい溶接作業や繊細な組み立てにも対応できた。そのため、不満はありつつも、誰も強く彼を咎めることはできなかった。

ケンタにとって、この「中日」は、彼の秘密を守るために不可欠な時間だった。なぜなら彼は、月に一度、その身体が獣人化する体質を持っていたからだ。正確には、月の満ち欠けに合わせてその力が変動し、最も力が強まる夜に、完全に獣の姿へと変貌するのだ。この獣人化は、彼自身のコントロールが及ばない、抗いがたい本能によるものだった。

彼がこの体質に気づいたのは、まだ幼い頃だった。故郷を離れ、人目を避けて生きてきたケンタにとって、人混みの中で獣になることは、死を意味した。だからこそ、彼は自分のリズムで動ける「中日」を設け、その日に獣の姿で過ごすための準備をしていたのだ。彼は山奥にある秘密の小屋で、獣として本能のままに駆け回り、エネルギーを発散させることで、精神のバランスを保っていた。

ある水曜日。ケンタが午前中で仕事を終え、造船所の通用門を出ようとしたその時、突然、巨大なクレーンが故障し、積み込み中の鉄骨がグラグラと傾き始めた。下の作業員たちがパニックになり、まさに大惨事になる寸前だった。

ケンタは、一瞬ためらった。今、自分が動けば、この体質が露見するかもしれない。しかし、目の前で人が危険に晒されている。

彼の心の中で、獣の本能が叫んだ。迷いは消えた。ケンタは、人目のない倉庫の陰に飛び込み、瞬く間に獣の姿へと変貌した。全身を覆う灰色の毛、鋭い爪と牙、そして獲物を捉えるかのような鋭い眼光。

巨大な狼のような姿になったケンタは、轟音を立てて倒れかかろうとする鉄骨の下へ、信じられないほどのスピードで飛び込んだ。そして、その強靭な四肢で、倒れかかる鉄骨をギリギリのところで支え止めたのだ。

「早く！逃げろ！」

獣の姿のケンタが、低く唸るような声で叫んだ。作業員たちは、目の前の異様な光景に呆然としながらも、命からがら逃げ出した。鉄骨を支え続ける獣の姿は、まるで神話の中の存在のようだった。

数分後、無事に作業員全員が避難したのを確認すると、ケンタは力を使い果たしたかのように、鉄骨を解放し、再び倉庫の陰へと姿を消した。彼の体は、満身創痍だったが、その瞳には、かつてないほどの充実感が宿っていた。

翌日。造船所の朝礼では、昨日の奇跡のような出来事が話題になっていた。「巨大な獣が鉄骨を支えた」「神様が助けてくれたんだ」と、人々は口々に語った。

ケンタは、いつものように黙々と作業をこなしていた。彼の体はまだ重く、昨日使った力が全身に残っている。しかし、彼の心は穏やかだった。

彼はこれからも「中日」に自分の都合で帰るだろう。そして、それ以外の日は、誰よりも真面目に、周りに合わせて働く。なぜなら、その「中日」があるからこそ、彼は自分自身の本能と向き合い、そして、いざという時には、隠された力を発揮できるのだ。彼は、自分だけの時間と、他者との調和の中で、静かに生き続けていく。

ケンタの獣人化の秘密は、今後誰かに知られてしまうのでしょうか？彼の「中日」に対する同僚たちの見方は、この出来事を経て変わると思いますか？