さみしさと向き合う心構え - 感情コントロールの秘訣

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コカコーラ

2024/07/15

誰と一緒に居るとそれに気づかないだけで、
さみしさはいつもずっと私たちの中に在る。
という宇多田ヒカルの言葉が頭によぎる。

彼と出会う前どんなふうに日常を過ごしていたのか忘れてしまう。
私は極々普通に毎日を謳歌していたと思う。
彼と過ごしていた時間の方が短いはずなのに、
寂しさというのは以前より輪郭がクッキリしている。
私は恋愛に向かない。
感情はコントロールが効かない。
コントロールされることを快とも思わない。

ただいつもそこにあって眠たい人を優しく包む様なお布団が好きだ。
ただ心地よいお布団の様な存在に甘えていたい。

でも彼は綿飴みたいな人だった。
フワフワしていてひたすらに甘かった。
掴もうとすると、手はベタベタとしてフワフワに見えたソレはペチャンコになる。
ひたすらにただただ甘かった。
突然差し出されたフワフワの綿飴を喜んで受け取ってしまった過去の私が憎い。
食べたいとも欲しいとも思ってもなかったのに。
喜んで受け取ってしまった。

私はふかふかのお布団に包まれて眠るように愛されたかった。
それでも私は今、自分のお布団の上に寝そべりながら自然と流れてくる涙が止まるのをまっている。
綿飴の美味しい食べ方や、綺麗に保存する方法について調べてみようと考えている。

目を覚ましたら秋になっていたらいいのにとすら思う。私には時間が必要だ。
そんな時に限って時計の針はゆっくり進む。

お布団でも綿飴でもなく、私は彼にとって一体どんな存在だったんだろうと、また考える。

彼と普通の友達になりたかったな。
と今更気づいている。綿飴みたいな友達。
お祭りみたいですごくいいじゃん。
なんてね。「気付くのがいつも遅いなあ」とヘラヘラしながら独りごちる。
季節はまだ夏だ。