或日、文化祭会場を俺とボニファーツが散歩をしていた時に子供の喚き声が聞こえた。「風船がぁー」と鼻をすすって泣いている。思わず空を見上げると、もう手の届かない範囲にあった。俺が飛ぼうかと翼を動かしていると、ボニファーツは俺の肩に飛び乗って風船の紐を捕らえた。そして、子供に渡す。