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楓花(ふうか)
恐らく、5〜6年の付き合いだっただろう。
親とも合わせたし、親に付き合わせた。
そして、それがいけなかった。
当時、私の母が行っていた教会は
元ヤクザが更生して作り上げた教会だった。
当時はすごく話題になっていて、
父も興味を持っていたから、母も
父をクリスチャンにすべく、そこに通うようになった。
なし崩し的に元カノも教会に通う事になった。
私は元カノと大阪で1年同棲していた事もある。
そしてその後、元カノは教会の寮に入った。
私は仕事を得る為に新たな試みを始めた。
そしてその中で余裕を失っていった。
私はその過程で、元カノを深く傷つけた。
私は若さ故に本末転倒な事をしてしまった。
しかし私はそれでも自身の歩みを優先した。
元カノの歩みが私についてこれないと判断した。
そしてある日元カノが別れを切り出した。
ただの文章でだ。
私は話をしたいといった。口頭で。
しかし元カノは電話に出ず、代わりに出たのは
元傭兵上がりのクズだった。
ふざけた態度を取ってきたので、私は
寮侵入用にトートバッグにレンチを入れて
単身その寮まで1時間以上かけて徒歩で出向いた。
幸い、寮に鍵はかかっていなかったので
レンチは使わずに済んだ。
そして元カノに会いにいったが、その元傭兵が
匿っていて、元カノは見えない部屋の奥にいた。
元傭兵は私を甘く見てドアを開けた。
尚もふざけた口調で軽くあしらおうとしたので
私はドアを引いて元カノに言葉を伝えようとした
元傭兵はそこでようやく焦りを見せた。
まさか私如きに力で負けるとは思っても
いなかったのだろう。
何せ向こうは本当に人を殺してきた人間で
こっちはただ絵を描くのが好きな人間なのだから
私は叫んだ。
「別れたいのなら言葉で伝えろ!
自分で言え!もう二度と会いたくないと!」
部屋の奥から元カノの泣きじゃくる声で
その言葉を確認し、私は寮の階下に降りていった
元傭兵が何故か付いてきた。
「さっきはすまなかった。あの子を守れるのは
やはり君しかいない」
何を馬鹿な事を、と思った。
「あなたは手出しをした。責任を取ってもらう。
あなたに後を全て任せる」
私はそう言って、また帰った。
牧師から咎めの言葉も後になく、私は
その教会を去った。
その牧師は覚醒剤所持容疑で逮捕された
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璃月
なるほど…
楓花(ふうか) 投稿者
「弟子教会 森牧師」で検索したらヒットする。 そして私は当時、神戸においての弟子教会支部の設立に関与していた。 あくまで親について、だったが。 そして例の「ホザナ・ハウス」がその寮である。 そして、森牧師の牧師退任だけで事は済んだ。 弟子教会自体はまだ大きく成長を続けている。 まだ、何も問題は解決していない。 なんら、一切、少したりともだ。
楓花(ふうか) 投稿者
だからといって私はもうこれ以上、彼らと関わらない。 彼らは更生したように見せかけただけに過ぎない。 復讐などもってのほかだ。 ただ、助手席から見ていた森牧師の笑顔は、当時の私からしたら善人の笑顔だった。 だからもう私は人を信じることができないでいる。
楓花(ふうか) 投稿者
それは大きなニュースになった。 元々から話題を呼んでいた教会だ。 しかしそれはすぐに沈静化した。 何せその頃は、まだ旧統一教会の力が強かった時代だったからだ。 情報規制が敷かれたのだろう。 しかし嫌でも私には情報は入ってくる その寮では薬を寮に住む女の子に 使用し、売春させていたというものも 入ってきた。 私の元カノはその被害に遭った可能性が高かった。 今、その元カノが生きてるかどうかも分からない。
楓花(ふうか) 投稿者
自分でも、この一連の出来事が 実際に自分の身に降りかかった事が まるで出来すぎたドラマのように思える。 だが歴とした事実だ。 私がこのようにして不幸にした人間は そう少なくはない。 本当に悪いのがその教会組織であったり、他のどうしょうもない要因であったとしてもだ。 私は自分の不手際を認める。 そうしないと、自分を保てない。 学ぶ為に。次に活かす為に。 同じ過ちを、他で起こさせない為に。 なかった事に、とか 俺のせいじゃない、とか そっちの方が理解できん。