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中野
冬休みに入ったので帰阪したです。友人が食事に誘ってくれたので、久方ぶりに会ってきた。上京して以来か、東京になかなか馴染めなくて、こういう瞬間に救われる。
「ふたりとも、まったく変わらないね」
彼女は、一度得た幸福が瓦解することを、単に不幸になるよりも恐れている。この恐怖が内面化すると、無意識に、そして能動的に不幸を選択してしまう。それは目に見えない自傷行為のようで、変化への抵抗が、ゆるやかに自身の首を絞めている。
変化は時として、恐怖を運んでくる。彼女は「幸せになりたい」と何度も口にしていながら、その実、自らの手で不幸を招き、幸福になる勇気を持ち合わせてはいなかった。自分にも思い当たる節があって、自戒を込めてここに。
そういえば、ここのオムライスが好きだったな。
だけど目の前に現れたそれは、いつからか、ふわとろタイプのものになっている。この店、オールドスクールなオムライスが魅力だったのに、変わったんだ。保守的で変化を恐れてるのは、中野もまた彼女と同様か。
「やあ、ふわトロオムライス、君はいま幸福かい」
残念だけど、この店に来るのはこれで最後かな。別れは突如としてやってくるですね。寝る。
This Is the One - Remastered
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