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コカコーラ
選択しなければ全て可能性は永遠に残る。
毎日、同じようなことを考えている。
同じショートフィルムを繰り返し見ているような感じに似ている。
登場人物はいつも同じで、その人と私は先輩後輩であったり同僚だったりバイト先の常連さんであったりもする。
恋焦がれて苦しい訳ではない。
ただただその人のことを考えている。
朝出勤したらコーヒーを淹れる。
月曜日はパン屋に行く。
毎月末に請求書を送る。
木曜日は歩いて帰る。
そんな生活ルーティンみたいにごく当たり前に。その人のことを考える。
私の生活にその人が組み込まれている。
私たちには、
ふたりにしか通じない呼び名があった。
私はそれをとても気に入っていた。
その人からしか呼ばれない名前があることも、
その人にも私にしか呼ばれない名前があることが嬉しかった。
気づかないうちに私は心の中で本当の名前で呼んでいた。
その人も私を本当の名前で呼んでいた。
本当の名前を呼ばれることも、
嬉しくてゾクゾクとした。
私たちは、私たちの時間を楽しんでいる。
昔はこれを恋とか愛と思っていた。
でも今はそうではないように思う。
ただずっとあの人の人生をみていたいと思う。
好奇心という言葉ではキャパオーバーかもしれない。
昨日何時に眠ったとか。
街路樹の小さな木漏れ日が綺麗だったとか。
ビールならアサヒよりサッポロが好きと言ってるけれど本当はビールは好きじゃないとか。
そんな話を聞いていたいと思う。
自分はとても強欲なんだと知らなかった。
その人の恋人にもなりたいし、
同僚にもなりたいし、
親友にもなりたい。
その人のお母さんにもなりたいし、
妹やお兄ちゃんにもなりたいし、
子どもにもなりたい。
いろんな立場でいろんな角度でその人をみていたい。
僕と結婚しよう
と言われて嬉しさと悲しいさが
椅子取りゲームをしていた。
私はその人と結婚をしない。
私は多分ヘラヘラと笑っていた。
その人への興味を失うことが死ぬことよりも何よりも怖かった。
その人の空想を一生していたかった。
私は元気に笑っていた。
その人は何でそんなに笑うのよ。と笑っていた。
選択をしなければ全ての可能性は残る。
そんな人生もあったかもしれないと
仕事中や眠る前に考える。
そんなぬるい幸福を私は愛している。



コメント
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かおり

蜃気楼
KYUSHUSHINKANSENの歴史について知りたい
九州新幹線の歴史は、2004年に開業したことから始まります。この新幹線は、九州地方の主要都市を結ぶ重要な交通手段として位置づけられています。
開業当初は、博多から新八代までの区間が開通し、その後、熊本や鹿児島までの延伸が進められました。特に、2011年には鹿児島中央駅までの全線が開通し、九州の移動が格段に便利になりました。
九州新幹線は、他の新幹線と同様に、速さと快適さを追求しており、最高速度は260km/hに達します。また、車両は「N700系」や「800系」などが使用されており、最新の技術が導入されています。
九州新幹線の特徴として、地域の特産品を活かした車内販売や、観光地へのアクセスの良さが挙げられます。これにより、観光客の利用も増え、地域経済の活性化にも寄与しています。
さらに、九州新幹線は、災害時の迅速な移動手段としても重要な役割を果たしています。特に、地震や台風などの自然災害が多い地域において、安定した交通網の確保は非常に大切です。
このように、九州新幹線は単なる交通手段にとどまらず、地域の発展や観光促進にも大きく貢献しているのです。

イモた

アクア

らん
同行させていただけることになりましたのでチケポスは削除いたします。
お目汚し失礼しました。

ゆきた

みい💙
今日はそれ楽しみに頑張った!!!!!

ちゆ

ゼロロ

つ よ
もっとみる 

夜明け
すごく素敵な文章です☕️
カラヤン
コカコーラさん こんにちは 共感するところが多過ぎて書ききれません その人とだけの呼び方 恋人ではない、でも恋人でも親でもなんでもなりたい 結婚はしない、でも結婚したいくらい好き そんな可能性が頭の中をぐるぐる巡ります 好きなのに結婚しないのはなぜとか、大さお世話(笑) 旦那さんではないのにまるで旦那さんのような心地よさ 色々な可能性があるんですよね シチュエーションによってピッタリ当てはまる人が同じ時空に複数存在する可能性だってあります この人とはお食事がとても楽しい この人とはコンサートが楽しい どちらも大好きでそれぞれの未来の可能性も秘めている ああ、キリがないです
コブ
めちゃくちゃ素敵なお話 なんだかすごく嬉しい気持ちになった、永遠のクリスマスって感じ🎄
とっくん
何度も踏み締めた白くない白。 錆び付いた鮮やかな景色。 過去の自分の行方。 自分もそういうぬるい幸福がとても好きです。