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楓花(ふうか)
セシルは多次元空間超越装置に片足を突っ込み、
マイルズの肩を掴みながら言った。
「マイルズ、私は行く」
「それは覚悟していましたが、何層まで行くんですか?」
セシルは肩で笑いながら答えた。
「この宇宙は無限だ。その先に行かなきゃ意味がない」
「セシル、約束が違う!この装置では戻って来れる層は限られてる!その先に行けるわけがない!」
「すまない。少しズルをしたんだ。これは次元をただ突き抜ける装置じゃない。突き抜ける際に大きなロスを生む。この装置は違う働きが出来る。そのように少し細工をした」
「…どういうことです?」
「3ラップのレースを考えてみろ。普通なら決まったコースを3周してやっとゴールだ。その1周1周が一つの次元だとする。しかしわざわざ一周ずつ回る必要はない。スタート地点がゴール地点であるのなら、スタートの時点でレースが終わっても良い」
「…意味がわかりません」
「だからズルなんだよ。最初から神の敷いたルールには乗らない。スタートの合図でゴールし、堂々と神がいる表彰台まで歩けば良い」
「…一体、何をしたというのです?」
「これから分かる」
「それじゃ…ここでお別れですか」
「いや、私は戻って来る。しかしそれにはお前の助けが必要になる。この装置を起動させれば、この州一帯が停電に陥る。それだけのエネルギーを消費する。お前は、それと同等のエネルギーをかき集めて、また装置を外部から起動させればいい」
「…分かりました。その様にします」
「ありがとう」
セシルはマイルズにキスをした。
「あ…」
「続きは帰ってきてからだ」
セシルは扉を閉めた。
「ふむ…キスはセシルになってから小学校時代に無理やりされてから以来だったな…あれは気持ち悪かった…が、今回は悪くない。悪くはなかった」
隠されたハッチを開いてケーブルを幾つか挿し替え、電源を入れた。轟音が鳴り響き始める。
小さなモニターに「y/n」としか表示されていない。
「私も焼きが回った様だ。イェスに決まってるだろ」
セシルはキーを叩いた。
コメント
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えむ

じに
1回目はMIU404知らずに見てたけど、見てからだとさらに面白い
あと考察も見たからそれを踏まえた上で見るのも楽しかった
最後のシーンは知っててもハラハラする
この映画深すぎるから何回か見返さないとわかんねぇや

さよな
season1でエルフの癒し(治療)受けてたハルブランドくん…
血は何色だったんだろう?エルフたちに幻覚見せてたのかな
season2で手のひら見せてる時のアンナタの顔がめちゃむかつくのでアイコンにしたい(しない)

諦めな

りょう
なんならアウトドア派だからガンガン日焼けする方だし。
洗顔とかも水派だったし、鼻の毛穴を収縮させるにはどうしたものかね〜

氷華✉
アクリルフレーム類をちゃんと置きたい気持ちなんだがまとまった時間がないんだよな〜〜
あとガチで整理して行かないとそろそろグッズ置く場所ない
そろそろないってかもうないんだけども

蟹道楽
そんなわけで今日も楽しい話ありがとさん!次の配信で会おうぜ!
#千代浦蝶美

ぐま

ロロ and
青森ドラッグストアーショー2024
@カクヒログループスーパーアリーナ
#GMU青森
#奥崎このは
普段マイクが被るから歌ってる時は撮らない事がおおいんだけどマイクの持ち方次第でいい感じになりますね
てか、こんな持ち方してたっけかこのはちゃんw


あげは
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