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楓花(ふうか)
そして画像は「プラネテス」2巻から。
ちょうどこんな感じだった。
いや、完全にこれと同じだった。
自分が存在してるのは分かる。
でも他には何もない。
空間も、時間も。
最初の瞬間は不安になった。
しかしそれはすぐ消えた。
なぜなら、これは永遠に続く。
そして、暇すらも感じない。
何もないなら、何かを考える必要もない。
救われた。
そう感じた。
もう何も思い悩むことはない。
もうクソみたいな世界をどうにかしようと
躍起になることも、クソみたいな人間の
過ちの尻拭いをする必要もない。
完全な、自由だ。
ただ、ハチマキと違った点は
そこから先に疑問を抱かなかったことだ。
「生を謳歌する?ここで?」
と思わなかった。
そしてハチマキはここから先、光の中あるものを見る。
それで彼は修羅の道から抜け出した。
しかし私の場合、この虚無の状態から
生還したのだ。
医師は家族には「覚悟をしておいてください」
と言っていたのに、私は生き延びた。
ふと隣を見ると、母が何故かポータブルDVDで
ディズニー映画を私に見せていた。
ネズミがシェフになってるやつだ。
「何でこんなのを?」と聞いたら母は笑いながら
「さあ。何でだろうね」と答えた。
母の事だから本当に意味はなかったんだろう。
で、結局私は未だに修羅の道を歩んでいる。
妻を持った。子供も持った。家族を得た。
したいことをして、生きていけている。
でも、心の奥底でまだ、私は怒っている。
爆発しそうなほどの、憎悪だ。
「この俺の中に溜まっているものが溢れ出したら
とんでもないことになる」
映画「Mr.ノーバディ」の主人公の台詞だが、正にそんな感じだ。
ずっと理性で押さえ込んでる。
でも彼はバスの中で神に祈った。
「神が一つの扉を閉じる時、別の扉が開かれる。
どうか、その扉を開けてくれ。
そうすれば俺は、やっと溜めていたものを
全て吐き出せる」
私にその瞬間が来たら、どれだけ良いことか。
例えそれで死んだとしても、悔いはないだろう。
そしてその事は、妻もよく理解している。
だからこそ妻は私が人助けの為に死地に向かう
直前になった時、言ったのだ。
「行きなさい。それがあなたのやるべき事だから」
まぁ結局、行く直前になって、その必要性は無くなったが


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楓花(ふうか) 投稿者
まだ「生きろ」と何かが言ってるんだろう。 それが神だろうが何だろうが構わないが、まだその時ではなかった、という事だ。 そして今では、確かにその時ではなかったと確信できる。 でも結局私の憎悪は消えはしない。 心の奥底で煮えたぎる業火は、消えてはくれない。 最近、歯を食いしばる癖がまた再発してる。 おかげで歯茎にいつも圧迫感を感じる。 昔歯医者に行った時に 「あなたの咬筋力は凄まじいから、マウスピースで対処してください」 と言われて作ったが、すぐ失くした。 また歯医者に行って作るべきか… でも邪魔なんだよなぁあれ…
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