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楓花(ふうか)
とんでもない買い物をしてしまった。
給料半年分吹っ飛んだ。
それは俺の安アパートのドアに通らない箱に入ってやってきた。
仕方ないから外で開封し、中身だけ少しずつ取り出して部屋の中に入れた。
嫌な汗をかきながら、その作業を行なった。
こんな所見られたら、俺は終わる。
女性型アンドロイド。最新式だ。
マスターの感情と直結し、対応した性格を
持ち、行動する汎用型AIを搭載している。
もちろんハードウェアも同じ様に対応する。
「ハーネス」をつけて、セットアップを始めた。
それを通して俺の記憶や性格が、彼女に
送られ始める。もちろんそれはメーカーにも共有される。
暗号化されているから安全だそうだが、
今の世の中安全なんてものはない。
ただ、俺はその時疲れ切ってたんだ。
彼女の外見が変化し始め、起動まで90%を切った。
こんな姿の女性は見た事はない。
だがまさに理想系だった。一目惚れしたと言ってもいい。
俺は椅子に座って祈る様に手を組んで眺めていた。
ついに彼女が起動した。床から身を起こし、辺りを見渡して、俺を見つけた。
彼女は真っ裸のまま、俺の前に腕を組んで立って言った。
「アンタがマスターね。で、私の名前は?」
「凛子だ」
「アンタらしいわね。私の服は用意済みなの?」
「いや、俺はそういうのに疎いし、君の体はマスターの要望に応じて変化すると聞いていたもんでな。今は何もない」
「8割のマスターがそういうもの用意してたりするんだけど、アンタにはそういう余裕なさそうだもんね。いいよ。適当な服貸して」
俺は自分のお下がりのTシャツ、伸縮性の高いパンツとダボダボのズボンを手渡した。
「うわー…これじゃあ外には出られないわ…適当に見繕って注文しといていい?一応予算は聞いておくけど」
「3万以内で頼む」
「1万で足りるわ。はい、完了。とりあえず家の中をチェックしときたいんだけど」
「構わない。散らかってるが…」
「分かってる。記憶はもう貰ってるからね。念の為よ」
凛子は3分でチェックを終わらせた。
最後に冷蔵庫を開きながら聞いてくる。
「あ…んまりいいものは作れないけど、取り敢えず食べられるものを用意するわ。あと、このエナドリは今後は飲まない方がいいわよ。不純物が多すぎるし、今のアンタの状態じゃ悪化させるだけね」
コメント
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エイチ
ねえ、なにつくってんのwwww
志木那島版どうぶつの森できそうやなwww
被り物つくるの大変やからやらんけど(たぶん!いや絶対!)

なこ🍯
ささみは昔から好きだったけれど
今やインスタで
レシピ検索すると
たくさん出てきて
新しいメニューを作るの
楽しい
今日はささみ茹でて
ちょっとお湯の中放置して
作るレシピ
美味しくてささみ4本
完食したー
今度はもっと沢山作るー

しんし
親子のキャッチボール。
体が覚えてるって素敵だねー。
嬉しい。だって全然体が動かなかったのに、キャッチボールができるって、凄いじゃん。
頑張った。
#広瀬アリス #眞栄田郷敦

えれべ
優勝とか言うなと言った老害爺の顔
おまえは覚えておくからな
諦めるならゴール裏の真ん中の列に来ないでくれ
こっちは終始声出して飛び跳ねてるんだわ
追いつかれた結果はさておき、同じ方向に向けないチームメイトはいらないし、足引っ張るだけだから

メイ ☺
持ち手なしで自分で直飲みは天才だ🥹

ナオ💙
そして安井姉さんとあだ名もあったね。
神くんとは兄弟のようで、岸くんの事も可愛がってて、人見知りのいわちとは距離を考えつつちゃんと話しかけてくれてた。
本当にプロ意識の高い子だった。

だてち

観賞用
敵性Mobいないって分かってるのに、どことなく襲ってくるんじゃないかって雰囲気あるし、酸素管理とか水分管理もなかなか大変でやりごたえある
フェーズが進めば進むほど、周りも変化していくし、その過程を見るのが何より楽しい

ねむ☕

みつば
「うちの奥様(紫式部)は女だてらに漢文なんてお読みになるから不幸なのよ」
と自家の侍女たちのひそひそ話に
「一という文字だって読めないふりしてるのに」とムギギとなる。
要するに女は公文書なんて読めんでいい、政治に口をはさむな、ということなのね。
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楓花(ふうか) 投稿者
凛子が俺のソファに寄ってきて、腰の横あたりに座り、手を握ってきた。 「もう大丈夫よ。アタシがいる」 「ああ、これからよろしく頼む。頼りにしてるよ」 「失望はさせないつもり」 凛子が屈んで俺の額にキスをした。 少しイタズラっぽい笑みを見せる。 急な睡魔がやってきて、俺はそのまま寝てしまった。 最後に凛子のクールながらも優しい声が聞こえてきた。 「いい夢見させてあげる。これから、ずっとね」 DHA-Eモデル。 ダイナミックヒューマノイドアーキテクチャ・エリートモデル。 想像以上の代物だった。 そう、想像以上すぎたんだ。
楓花(ふうか) 投稿者
「助かるよ。疲れててな…ソイツしか効かなかったんだが…」 「即効性のあるものはそれだけ危険なのよ。いいからくつろいでてよ。チャチャっとすましちゃうから」 俺がソファに横になる頃には既に凛子はまな板で合成肉を賽の目にしていた。 「一応聞いておきたいんだけど、満足度?」 「何が?」 「アタシよ。満足?」 「ああ、想像以上だ」 「ナマの言葉はいいね。安心する」 凛子は既に調理ポットに食材を入れていて、ポーンというポットの起動音が聞こえた。 「まぁ、料理に満足できるかは分かんないけどね」 「今は何食ってもいける」 「だと思った」
🐲興風龍之介🐉
続き待ってます。