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▪️みみ🔻
私はこれを見てから、「古切手でマリリン・モンロー描いたりしてる人はワイドショー止まりなのに、なぜこれは美術館で展示されてるの?」と聞かれたらどう答えればいいんだろうと考え続けています。
現代美術は難解とそっぽ向かれないようにするにはどうしたら良いのかと。
恐らく何の知識もなくこの作品に対峙しても美しいし圧倒されると思います。
でも、知るともっと面白いんです。
この作品に関しては(ここ読み飛ばしOK)、作家は父親が詩人で、文化大革命の際、一家でウイグル自治区の強制収容所に送還され16年過ごし、本人も中国当局から逮捕・拘束の経験もあることと、彼の過去作品知識と印象派の基礎知識と、デュシャン等のレディメイドの知識があると解像度が高まります。
一方、古切手モンローですが、古切手には象徴性があるのに作者は考慮せず、単に素材としてしか扱っていないため、貼り絵工作の域を出ない。
うん、美術だるーい!って思う人がいて当然!笑
ひとつ思いついたのは、中田敦彦のYouTube大学で、末永幸歩 著『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』について語った回。
たった6作品だけでアートの大まかな流れと面白さをわかりやすく解説しています。
ザックリしすぎでツッコミ所はあるけど、美術に興味を持つ入口としてとても良いです。
以下動画タイトル
【アートの見方①】アートの固定観念を壊した6人の芸術家
【アートの見方②】賛否両論のイノベーションを巻き起こした天才芸術家
ここでも語られている、日本の美術教育に問題があるというのは私も同感で、更に言えば「美術」という日本語もよろしくない。
artの対義語はnature、つまり人工/自然(神の作りしもの)。
でも「美術」って聞くと「美しいもの」って印象を受けますよね。
それ故、一見して美しい訳ではない作品への忌避感が強まる。
でも今度は、美しくないものは見たくないって言われたらどうしたら良いのかという問題に突き当たってしまうんですよね…
なお、古切手モンローもなにがしかの文脈で評価される可能性はあると思います。
……パトラッシュ、今のぼくにはこれくらいしか書けなかったよ
(ルーベンスの前にて力尽きる)


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現代美術って、「評価する人間」によって価値が決まっているので、一般人に受け入れられるかどうかという本来1番とっかかりやすい基準が蔑ろにされている印象はあります(そもそも美術史そのものも歴史的に見てもそうではあるけど) また、同時にそれを「誰が発表したか」によっても、芸術的価値が変わってしまうというところもまた、現代美術のとっかかりづらさなのかな、とも思っています。デュシャンの泉も、果たして彼以外の例えばただの貧困層の使用人が発表したとしたら評価に値しただろうか、という。。 鑑賞する人間の感性以外の部分に作品の価値が委ねられている点が、「現代美術は難解」とされる1つの要因かな、と感じます。
𓎧ちゃもろ𓏲
艾未未…和読みだとみみw 火薬使って作品作る方ですよねー 今は何に対しても線引きが難しいですよね。 自分はUSJ行ける時と各地の芸術祭に行ける喜びは同列だったりするしw
︎︎
素敵です
もん
アイ・ウェイウェイやっぱりかっこいいですね。シンプルで多層的で強くて政治的で。生き様も。 かなり前ですけどBTか何かのアンケートで椹木さんが「美術とは何か」という質問に「美術とはキリスト教美術だ」みたいに答えてました。文字数の都合で説明むっちゃ端折りますが、ようは「政治性を持たないアートはない」ということなので両者の違いは、みみさんの書くとおり「政治性の有無や美術史への参照・言及の有無」ということだと思います。 あと「美」は共同体を保持する力もありますが、リーフェンシュタールの『オリンピア』とかを例に出すまでもなく「美しい」は(以下ここでは自粛)