投稿
りりぃまる⸌⍤⃝⸍
みなさんは本物の愛とはどういうものだと思いますか?
徹夜して読んだこの本がとても良かったので感想を少し書いておきたいと思います。先に断っておきますが、この本はユーリッヒ・フロムの「愛するということ The Art of Loving 」の解説本です。私がこの本を手に取った理由としては、科学本に混じって愛に関しての本が置いてあったのでそこで気になったというのと、私自身が人を恋愛的に好きになったことがなく所謂アセクシャルやアロマンティックと言うふうに表現されるような人間だと認識しているからです。大学生になり、恋や恋愛の話をする機会が多くなりましたが、私は恋愛に対しての良さを理解できず憧れもなく恋や愛とは何かがよくわかりませんでした。恋愛ものを良いと思ったこともほとんどないですし、むしろ世の中に恋愛が絡んだ曲や物語ばかり溢れていることに対してうんざりしていたくらいでした。そんな私でもこの本を読んだあとは、人を愛するということは人間にとって重要なことなのだと(完全ではありませんが)思わされました。さらに、私は読書をするのが得意ではありませんが、この本は内容が上手く噛み砕かれて簡潔に書かれていたのでスルスルと読むことができ、内容もとても理解しやすかったです。
まず、この本の内容として1番強調されていたのは「どうやったら愛されるのか」が問題視されがちだが、重要なのは「愛するということは意志であり自ら踏み込むことだ」ということです。また、与えられることを求めるのではなく、見返りなどは考えずに「与える」存在になるのが大事だと。当然のことを言っているではないかと思う人もいるかもしれませんが、これができている人は思いのほか少ないはずです。非常に残念ですが、前置きを長く書いて文字数が少なくなってしまったので本書の内容はこれ以上深くは語りません。気になった方はぜひ本書を手に取ってみてください。これ以外にも愛の本質、そして愛することについてフロムの考えをしっかりと読み解いて書かれている本でした。驚くべきはこの本を書いたのが翻訳者の方だということです。これだけのものをわかりやすく表現し直しているのはとても感心しました。
恋愛について悩んでいる人、愛の本質を理解したい人、そうでなくても恋愛ってどういうものだろうと思っている人、多くの人にぜひ読んでもらいたい1冊でした。

コメント
話題の投稿をみつける

み あ

ぱる🦥

てんさ
#reitalk

たこわ

カフカ

☺︎ こ

白魚京

maruかー

音瀬

まどか
もっとみる 
関連検索ワード

りりぃまる⸌⍤⃝⸍ 投稿者
付け足しになりますが、この本を読んだからと言って私は恋愛を今からしようとはなりませんでした。というのも、この本では人を愛するためには自分を愛することが必要不可欠だとも書かれていたからです。私は自分のことを今のところ愛することができていないので恋愛をできる人間ではありません。また、もしいつか恋愛をすることになった場合は本当の恋愛をしたいので、それができないで中途半端な恋愛をするくらいだったら友情結婚をしたいと考えています。
フラッタ
そこまでのめり込むならハリー・ハーロウの実験も検索したらどうでしょうか。フロムのいう「乳と蜜」を端的に表した実験です artと付けてある通り愛のコツを掴めばアセクシャルなりの蜜の与え方分かるかもしれませんね
ぶたやろう
愛って色んな形があるよね[ほっとする]
K
凄く良い文で感動しました りりさんは自分に正直でまっすぐな心動かされる文を書きますよね 実は自分もりりさんと同じ悩みを持っててもはや諦めてるとこもあったのですが、りりさんの文でとても興味が湧いたのでこの本読んでみようと思います