一人暮らしの父との確執、そして和解への道のり

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on(御)赤縄

2022/08/31

やばい全然推敲してなかった。つづき。

ひとり暮らしを初めてから、まずは父と腹を割った話をした。詳細は端折るが、結果、父とは和解した。
しかし私という名のスケープゴートを失った我が家は結束が大変に弱まり、いやほとんど皆無と言ってもいい、とにかく3人の心はバラバラになってしまったらしい。
正直そうであれと思った。ざまあみろとまでは思わないが。
時は飛んで何やかんやで私は結婚することになった。
それを機に数年ぶりに母と話した。母からは「今までごめんなさい(要約)」みたいな手紙をもらった。
父、母、弟、実家、それぞれの名義から過ぎたるほどに祝われた。
和解とまではいかずともこれでハッピーエンド、といけば良かったのだが、私の中にはもうひとつわだかまりが残っていた。
それは私の産みの母の存在である。
しかし結婚報告どころか、産みの母は私が小学生の頃には既に他界していたらしい。ままならぬものである。
そこで父に頼み込み、最初で最後の産みの母の墓参りに行くことにした。
広大な墓地の一角、ちんまりとした産みの母に「お久しぶりです」と挨拶をした。
赤ちゃんの時以来だけど、私のこと分かるかなあ。いやでも結構顔変わらないまま成長したから、たぶん分かってくれるだろうなあ。久しぶり、お母さん。
「この前結婚したんだよ。見て見て私のウエディングドレス姿！！どう？？」
スマホで式の写真を出し、墓石に向ける。
お母さんにも見てほしかった、かも。でもごめん、私お母さんのことあんまり覚えてはいないんだよね。
「産んでくれてありがとう。ここにはもう来ないと思うけど、ちゃんとお母さんに挨拶と報告はしたかったんだ。じゃあね。」
そういって、幾多もの墓に囲まれた産みの母に別れを告げた。
お母さんはきっと喜んでくれてる。見守ってくれる。
だから産みの母、育ての母、父、弟、その他親族、祝ってくれた全ての人に報いる意味でも、私はこの結婚によって幸せになるべきだ。そう思った。
思ったんですよ。はい。