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わんわん

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連載小説です。1話目からどうぞ。

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『秋のカブトムシ』  第3話


外は、すっかり暗くなっていた。
コロコロコロ……。
コオロギの鳴き声が、道の脇から聞こえる。

明人は、晴子のアパートへ歩きながら考えていた。

最近の晴子は、束縛が激しい。
先日は、明人に「私の部屋から、一歩も出てほしくない」とまで言ったのだ。
自分で言うのもおこがましいが、確かに明人は、モデルのような整った顔とスタイルをしている。実際、バイト先などで女性に声をかけられることも少なくない。
しかし、明人の晴子を思う気持ちは本物だ。それを晴子は分かってくれない。

このバイトにしてもそうだ。
2年前、明人の両親が事故で亡くなった。
少額だが、明人の口座に保険金が入った。
両親を失ったショックもあり、なんだか働くのがバカバカしくなった。
仕事を辞め、友人と遊ぶ以外は部屋に閉じこもっていた。
そして半年前、友人の紹介で晴子と出会ったのだった。
晴子は、見事にやさぐれた明人の心を慰めてくれた。

晴子と付き合ううちに、明人は引きこもっているのは駄目だと思い始めた。
晴子が胸を張って知人に紹介できるような男になりたい、と思うようになった。
両親の保険金もほぼ無くなっていた。

「アルバイトでいいから、とりあえず働くことにする」
明人がそう言った時、晴子は残念そうに首を振った。
「貴方は働かずに、この部屋にいればいいのよ……?」
それでも働きたい、という明人のゆずらない主張に、晴子はようやく折れた。
「じゃあ、私が明人のバイト先を探してくるから!」

そうして晴子から紹介されたのが、今のコンビニのバイトだった。
コンビニのオーナーは晴子の知り合いらしく、面接もなく、即採用となった。

それからは、コンビニに近い晴子の部屋にほぼ寝泊まりしながら、バイトをする日々を送っている。

「は〜〜」
歩きながら、明人はため息をついた。
まるで、晴子のために生きているような毎日だ。
しかし……。
明人は肩に担いだ鞄の重みを確かめた。
この中身を、晴子は知らない。
これは自分だけの秘密なのだ。

そう思うだけで、明人の心は少し軽くなった。
例え、黒いビニールの中身がどれだけつまらない物であっても……。
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コメント

リス🐿

リス🐿

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袋には重みがあるのかぁ… どきどきどき[穏やか]

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わんわん
わんわん
それなりの重さはあるみたいだよ〜? 何が入ってるんだろうねぇ…?
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りんりん

りんりん

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なんか気になってきた笑😊✨

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わんわん
わんわん
うす! 次回の明人くんは〜? 「ついに袋、あけちゃう?」 でお届けします!笑
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らや

らや

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わーい!楽しみがはじまったー! 気になる終わり方!!!

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わんわん
わんわん
そう言ってもらえると嬉しい! 頑張るね〜!
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こむぎこっこ

こむぎこっこ

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明人はどうしたいのだろう… なんて思いながら ハマってる自分がいる 笑 先が気になるね。🤔

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わんわん
わんわん
男はね、 束縛されると逃げたくなるし、 自由にされると、束縛されたくなるもんなんだよ〜!笑
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mamy

mamy

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なんだか、前回の時点で世にも奇妙な物語のテーマソングが流れてきた🤣 これまた続きが気になる(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク

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わんわん
わんわん
まさにそんな感じ〜! 😎〈え?あなた、チャムをご存知ないんですか……?
1 GRAVITY
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