投稿
わんわん
今回は、実体験ではなく、完全にフィクション(わんわんの妄想)でお届けしまーす!
ーーーーーーーーーー
『秋のカブトムシ』 第1話
明るく開いた窓から、蝉の声を揺らして涼しい風が入ってきた。
明人(あきと)は、自分で作った天津飯をスプーンですくって、ふと窓の外を見た。
空には、入道雲の上に綿埃のような雲が並んでいる。
「あぁ〜、季節がバトンタッチするんだな……」
こざっぱりとした白い1LDK。
6畳のDの部分、ダイニングのローテーブルで、明人は天津飯を食べていた。
それを、たくさんのピンクのウサギのぬいぐるみが囲んでいる。
ここは、明人の借りている部屋ではない。
明人の彼女、晴子(はるこ)の部屋だ。
晴子とは、半年前に出会った。
友人の紹介で一緒に食事をしたのだが、晴子は無類のホラー映画マニアだった。
当時、明人は知人から嫌々ホラー映画を見せられていた。
食事で晴子と話がはずみ、その後、あっけなく恋人関係に発展した。
もちろん、晴子の表情や考え方も、明人の心をとらえた。
そして、今は一人暮らしの自分の部屋より、晴子の部屋に入り浸ることの方が増えてしまった。
「晴子、来週まで帰ってこないんだよなぁ〜」
ピンクのウサギにまみれた部屋を見渡す。
晴子は繁忙期のようで、出張に出ている。1週間は帰ってこない。
逆に明人はフリーター。今はコンビニでバイトをしていた。
「わわっ! もうバイトの時間だ!」
明人は急いで甘酢ベースの餡をすすると、食器をシンクに入れて、部屋を飛び出した。
明人は全力で走り、バイト先のコンビニに着いた。
「すみません! ぎりぎりになっちゃいました……!」
小太りの先輩が、太い眉を持ち上げた。
「おいおい〜! 明人君〜!? ギリギリじゃないよ〜、過ぎてるし〜?」
よりによって、面倒臭い先輩との引き継ぎだった。
「ほら〜、2分過ぎてる! 俺の彼女が悲しんじまうぜ〜?」
陸に上げられてブイブイ鳴いているフグのような見た目の先輩だが、なぜか彼女が途切れる事がなかった。
その日も、ガラス越しにスタイルのいい女性が先輩の方をちらちらと見て、彼のバイト上がりを待っていた。
明人は、それを見て首をかしげだ。

コメント
話題の投稿をみつける

しおり

しゅが
ちくわー

カラス

ケン@2
ちゃんと打者としての仕事を果たしてるのほんまに良いよ。

(ま)

くおり
#超アナザー映画飲み

よした

ダムス

ぴの.

🃏るみ
もっとみる 
関連検索ワード


リス🐿
リスとした事が🐿 まさかの…1話目見逃してた🫥 ごめんね…笑
オレンジのしずく🧡
見ぃつけた❣️ 不思議なタイトルだね♪(,,・ω・,,)
澪(みお)
わぁ…新作だ! わくわく(っ'ヮ'c)
こむぎこっこ
始まりましたね〜[目がハート] わんわん先生の小説のだーいファンのこっこです。♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪ この物語はどの方向へ向かうのか… ホラー好き?先輩の彼女さん? ミステリアスな続き方が気になりますね〜…[びっくり][照れる][ほっとする]
あど💎
わんわんさん楽しみに待ってました。この後の展開楽しみです