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amore

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**京都、忘れられない一日**

その日、私は京都に一日だけいた。
たった一日。
時間は最初から足りなかった。

清水の近くで、私は小さな店に入った。
**Banhmi Kyoto**。
とても小さくて、静かで、
世界から少し切り離されたような場所だった。

店にいたのは、彼女一人だけ。
働いている彼女と、ふと目が合った。

その瞬間、
本当に、世界が静かになった。

音が消えたわけじゃない。
でも、何も聞こえなくなった。
胸の奥が、ぎゅっと掴まれたような感覚。
理由なんてなかった。
ただ、その瞬間に分かってしまった。
——ああ、好きになってしまったんだ、と。

私は彼女に会いたくて、
その店で二度食事をした。
京都にいられる時間はほとんどなかったのに。
それでも、もう一度だけ、
彼女の姿を見たかった。

言葉はほとんど交わさなかった。
連絡先を聞くこともなかった。
長く目を見ることすらできなかった。
ただ、何度か重なる視線。
短くて、弱くて、
それでも確かにそこにあったもの。

私は自分に言い訳をした。
「彼女は普通の日本の女の子だ」
「外国人の男なんて、興味がないはずだ」
そうやって、
一歩踏み出さない理由を必死に集めていた。

勇気がなかった。
失敗するのが怖かった。
その一瞬を壊してしまうのが、怖かった。

京都を離れ、東京へ向かっても、
彼女のことが頭から離れなかった。
電車の中でも、街を歩いていても、
何度も思い出してしまう。
清水のあの通り。
あの小さな店。
静かに働く、彼女の横顔。

今、思い返すと、
胸に残っているのは、後悔だ。
結果じゃない。
「何も起きなかったこと」じゃない。

あの時、
確かに心が強く動いたのに、
私はその気持ちを、
世界に出してあげなかった。

もしかしたら、最初から縁なんてなかったのかもしれない。
もしかしたら、
私たちの縁は、あの一日分しかなかったのかもしれない。

それでも私は知っている。
京都のどこか、
**Banhmi Kyoto Kiyomizu** という場所で、
確かに私は恋をした。

世界が静まり、
心だけが大きな音を立てていた、
あの一瞬を——
私は、きっと一生忘れない。
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