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瑞樹

瑞樹

誰よりもできるあなたと誰よりもできない私

人と人のスタートラインは同じではない。
誰もが理解しているようで、その実残酷な
ほどに納得の難しい言葉だ。

できる人間に、できない人の気持ちは
分からない。自分以下の存在を理解したい
と思うような人間は変わり者以外いないから
である。人は人である以上向上していく前提
なのだから、わざわざ下のことなど見ない。

私はそんな中で、流れに取り残される側の
人間だった。初めから全てのことが平均以下で
悲しいことにそうした事実を理解するのだけは
周囲よりも早かったのである。
見栄っ張りで、嘘つきになった。大丈夫だと
思われなければ省かれた。けれど嘘つきは
誰も信用してなんてくれない。愛情も友情も
所詮は「普通である」という前提がなければ
いけなかった。

「普通である」に当てはまらない人間は
そういない。そして、当てはまらないうちの
私とは真逆、高水準すぎて普通でない側の人間
それがあなただった、ということだ。

恨んでしまった。たとえつまらないと思う
ような人生だったとしても、もしも自分が
あなただったら、どんなに自分が惨めに
なることはなかっただろうかと。人を妬まずに
済んだだろうかと、私は嘆いてしまった。

知っている。人には人の苦しさがあるなんて、
そんな綺麗事は耳が取れるほど聞いている。
でも、そんなのできる側の人間に言われても
なんの理解もできない。したくもない。

私たちはお互いに「理解したくない」と思う
ような人間同士だった。

なのにどうして、話してしまったのだろう。
きっと分からなかったのだ。理由は違えど、
行き着く生きにくさはどこか似ていたから。
通ずるはずのない部分が、実はどこか表裏
一体だったなんて、なんて残酷なことだろう。

私は、日に日に醜くなっていく。
努力して力をつけても、人として死んでいく
のが分かった。景色を見ても苦しさで汚れ、
他者を見ても怒りが込み上げ、娯楽と呼ばれる
ものでさえ、競争が絶えずうんざりだった。
何が楽しくてこんなものをやっているのか、
心底理解できなかった。

楽に生きられていいな、なんてゴミのような
思想に至った。あの人も、そんなことを言って
いて、さらに虚しくなった。
なんで、生まれてしまったのだろうかと後悔
しない日はなかった。
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