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れい

れい

騙されている、と何処か心の中では勘付いていた。
無論、今までしてきた会話も演技の上だということも内心では薄々気付いていた。
僕の声が聞きたいからではなく僕が持っているカネを得たいから、君は僕と話をしている。
いわば、義務であり条件なのだ。
僕は、一人の男ではなく一人の客なのだ。
不毛にも金を貢げば君をモノにできると妄信している魯鈍な男なのだ。
僕が以前にも違う女に騙されていたことを白状したとき、同情の言葉を投げかけてくれた君の内心は、本当は同情ではなく、幸運の鴨葱だという悦楽だったに違いない。
だけど、
君と話したあの数時間を僕はどうしても憎むことはできない。
僕は何処までも生温く、お人好しの、うだつの上がらない男であった。
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