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にいな
映画の脚本作りに悩む主人公(作者)が、ある日「〜〜を売ります」という広告を目にして、さまざまなものを売ろうとする人たちにインタビューしにいく話。
もとは作者の仕事の逃避であったものの、そのインタビューで出会ったのは奇想天外、そして生々しい人間のそれぞれのあり方だった。
「多様性」という言葉がこの作品には(私個人のなかで)しっくりくる。
出てくる売り手の彼らはユニークすぎて、理解するのも一筋縄ではいかない。でも、インタビューするジュライ(作者)は驚き・ときには怯え・好奇心と関心を寄せつつ、彼らへのリスペクトを忘れないでいる。
……じつはこれ、再読本。ジュライの小説も面白いけど、私のなかで彼女の傑作はいまのところこれ。

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