ようやく期末がおわってゆっくりできると思ったら月一のあいつがきた、

【鏡の奥の真実】
一章：蜜と鎖
私たちはみんな、鏡を探している。
「自分は大丈夫？」と確かめるために。
誰かがつまづいたとき、胸に広がる小さな蜜。
「よかった、私だけじゃない」と、そっと安堵する。
それは「シャーデンフロイデ」――
不幸という苦いスパイスが、自分を甘く見せる魔法。
けれど、本当の幸福の蜜は土の中にある。
泥だらけの努力と、痛い失敗を肥料にして、
ようやく咲く、自分だけの花。
SNSは、その花を飾るためのガラスの箱。
「いいね」という軽いエサで、私たちを飼い慣らす。
見えない鎖に繋がれて、本当の自分を隠し、
誰かの顔色を窺うことに、人生を使ってしまう。
繋がっているフリをして、私たちは深く、孤独だ。
二章：平和の傷
平和とは、争いがないことだろうか？
本音をぶつけ合い、泣いて、叫んで、和解する。
傷つけ合った痛みを知っているから、
次に優しくなれる。それが強い平和。
でも、ネットの奥底にあるのは、透明な暴力だ。
顔も名前も見せないまま、言葉の刃を振り回す。
みんなが仲良くしているフリをする、その裏側で、
心が無数の傷を負う――それが**「平和の逆」**。
見て見ぬふりが生む、静かで、冷たい戦争。
三章：恐怖と渇望
なぜ、私たちはこんなに疲れるのだろう？
それは、いつも**「怖い」**から。
一人になるのが怖い。
失敗して笑われるのが怖い。
この**「恐怖」から逃げたくて、私たちは走る。
誰かの腕の中に、ゲームの中に、お酒の中に。
それが「依存」。偽りの安心という名の檻。
依存すればするほど、それを失う恐怖**が膨らむ。
そして、私たちは叫ぶ、「幸せになりたい！」と。
幸せを追いかければ追いかけるほど、
「私は今、幸せじゃない」という欠乏感が強くなる。
理想が高すぎて、今ある小さな光が見えない。
幸福を追いかける人ほど、なぜか、不幸そうな顔をする。
終章：今、君に問う
世界を変える鍵は、未来にも過去にもない。
それは、たった今、君の手に握られている。
不安や悲しみを、排除しないで。
それも君の一部だと、ただ受け止めてごらん。
誰かの評価ではなく、自分の心に集中してごらん。
鏡の奥に映るのは、完璧じゃない、弱くて、でも強い君。
その足で、しっかりと大地を踏みしめてごらん。
自分の足で立つ勇気こそが、
恐怖も依存も打ち破る、たった一つの真実の安心だ。