こんばんは☺︎｜hana︎✿の投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

「明日からお弁当作らなくていい」

高校一年生の夏休みごろに母親に伝えてしまいました。
理由は売店や食堂で食べる友達がなんとなく羨ましく見えたという子供っぽい理由が大きかったです。
それなのにお弁当を作らなくていい理由を「いつも昨日の残り物って感じだから飽きた」と親に伝えて、昼ごはんのお小遣いをもらうようになりました。

1.2週間が経ち、ひとしきり食堂や売店で友達と食べてみる経験が積んでみると、まぁ物珍しさだけだったなと感じました。

ある夜に父親から呼び出され、母が偏食の僕のことを考えて好きな物で栄養を取れる献立を考えてくれてた事、共働きの客商売で夜中12時を回ってからお弁当を作ってくれてた事を教えてくれました。

『友達と一緒に食堂行けて楽しいと話してたな。父ちゃんと母ちゃんはお前が楽しいのが一番やけど、母ちゃんが隠れて泣いてたのは覚えておけよ。別に謝っても謝らなくてもいいけど、頑張ってくれてたの忘れたらいかんぞ』そんな風に話されたのを覚えています。

その後、ガキだった僕はなんとなく謝ることができずに高校を卒業しました。

そんな中でも食堂が休みの模試の日や課外授業の日に弁当にまた作ってくれた弁当は、いつも僕が大好きなオムライスのおにぎりとフィッシュカツ（徳島では有名な食べ物）が入ってました。

成人式を迎える朝に、親に手紙を書きました。

弁当をいつも美味しく食べてたのにあんな言い方をしてしまい後悔してると、特別な日に作ってくれた弁当が大好物だということ、そしてあの日はごめんなさいと書きました。

20年育ててくれてありがとうとか、もっと別に言いたい事があったのを覚えていますが、母への手紙にはお弁当のことを沢山書いた記憶があります。

大きくなると誰かのために料理を作る時に、食べる人の事を沢山考えます。
食べさせてもらってる時には、あんまり考えないんですよね。

今お弁当を作ってもらってる人は、ちゃんとお礼を言ったほうがいい。美味しかった、また食べたいと話したほうがいい。