初老が口スッピンで出かけたら失礼すぎるから、どのバッグにも１本リップ完備だわ…

前回の投稿からの続きです。前回は先祖兼吾郎と河田小龍が出会うまでを説明して、今回はその続きを説明する予定でしたが、お墓についてもう少し詳しく説明するため、お墓の正面とあわせて、それ以外についても公開しますので、画像を見てください。

①墓標正面
「門田兼吾郎同人妻鹿」
・上部中央あたり家紋の代わりにアルファベットで「GAMA」の表記、GAMAの言語及び意味は不明。
・書体が毛筆体ではなく隷書体風。
②墓標右側面
「萬延元年申九月四日卒行年五十有七」
・西暦1860年逝去（明治維新の8年前）
③墓標左側面
「近藤傅助二女」
・近藤傅助は近藤長次郎の祖父と思われる。
つまり、門田兼吾郎の妻・鹿は近藤長次郎の叔母、門田兼吾郎は近藤長次郎の義理の叔父にあたる。
④墓標裏面
「辞世本の身の艱難辛苦の旅を終えん心を開けば一水に和す長野南山謹」
・変体仮名混じりの草書で書かれており難読であるが、ChatGPTで分析したところ、上記のように翻訳された。さらに意味は、「この身が大変困難で辛い旅を終える、心を開けばすべては一つの流れとなる」
・「長野南山謹」の下の部分の墓石が欠けているが、おそらく「長野南山謹書」と書かれていたと思われる。
・長野南山（1826-不明）
文政９年生まれ。名は篤、字は子琴、通称は一字得栄または篤二郎。高知市南奉行人町・長野雄平の二男。
漆工で塗師呼ばれた。画を橋本小霞に学び、墨梅山水をよくした。

【補足】
・兼吾郎が近藤長次郎の叔父であったことは、河田小龍の手記「藤蔭略話」にも記述があります。
近藤長次郎は坂本龍馬の後輩でもあり、片腕的な存在であったと思います。大河ドラマ「龍馬伝」では、大泉洋さんが演じていました。
・辞世の句については、なんて書かれているのかさっぱりわからなかったのですが、試しにChatGPTにスキャンしてもらったら、上記のように翻訳されビックリしました。ただし、やはり専門家に見てもらう必要はあると思います。

お墓にナゾのアルファベットが刻まれ、辞世の句まで残した兼吾郎さんって、いったい何者！？と思われるかもしれませんが、兼吾郎は幕末に高知城下の町民エリアの南奉公人町(現在の高知市上町)で紺屋（染物屋）のご隠居さんだったことが、河田小龍の藤蔭略話に記述されています。
次回の投稿で河田小龍と兼吾郎の関係を紹介したいと思います。