夜で誰も居ないだろ、ってコンビニにアイス買いに行ったら店内すんごい混んでた。

んでこないだ買ったコンビニ人間を読了。
この本の存在をそもそも知らなかったんで、つい最近の本とばかり思ってたのに2016年の芥川賞なんですね。。もうすぐ10年になるやん。
個人的に傑作。

この本は普遍的な命題と思える、『普通であること』ということについての本です。
『普通』ではない主人公が、『普通』の人たちに囲まれて『普通』であることを暗に強制されたり、妙に心配されたりしながら、『普通』でない主人公はその、みんなの思うところの普通になんとか合わせなければいけないのか？？と頑張る話。

めっちゃ分かるわぁ。。と思った。
先に結婚した友人に、HALHALやん、彼女と結婚しんのか？と言われ、結婚したらしたで子供は？とか言われ、出世や肩書が、とかまたそのうち言い始めそうだ。あと20年〜30年位したら、ちょっと大病にでもなってないと、病気してないん！？！とか謎マウント取ってきそうな、、

別に悪気はないんやろうけど。
ストレスっちゃあストレスである。

悪気ないんやろけど、『普通』の大地にしっかり根を張った彼に、だからHALHALやんはなぁ、、とか思われてることであろう。

普通という呪い。
給料、勤め先、肩書、家、資産、考え方、車、服装、生活スタイル、行く店、etc...
会社以外の人付き合いが皆無の自分ですら、たまに友達と会えばあー！！ほっとけ俺をー！！とか思う瞬間はなくも無い。基本的に友達と会うのは楽しいんやけども。

何なんやろ。。無言に押し付けてくる、、ように思える感じというか。。言外にマウント取られてる気がしてしまうというのか。
考えすぎなのかもしれんし、いやでもやはり普段気にしてないし気付いてもなかったのだが、実はコンプレックスに感じてた部分を気楽にほじくりにくるような、気の置けない友人同士の軽いやり取り、けど好きな友人に何の気無しに言われるのが刺さってしまうというのはあると思う。
だからと言ってそういうセンシティブな（？）ことに口を噤むような感じもなんか。。

コンビニ人間の主人公（女性）は、そういう普通の壁に対抗しようと思い、普通になるべく男を飼うことにします。建前上は彼氏ということにしました。。

なんかね。自分が年相応の思考も成熟もなく未だに中学生のようなだらしのない大人であるのは認めよう。
『普通』のふりして生きてる自分です。この小説の書きたいことはめちゃ分かる気はする。
うんうん。そうだねー。わっかるわぁー。これは私の小説だ。とか思う。。

そんな時に誰かが肩を叩いて、あなたはこの『普通の世界』の中の異物ですね？
とか言うような気もしてしまう。

うすら寒い読後感な気はする。
私だけだろうか？

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多様性だなんだとか言うけど年々『普通』の壁の圧力は強まってる気もする。。
普通から片足踏み出してる自分もやっぱり、普通とか普通じゃないなっていう目で他人を見てしまうのもなんだか悲しい。
Life is wearing me thin〜♪

よつばꕤ⸌⍤⃝ 投稿者