あーいぼう。辛気臭ェ顔してどうしたよ。俺を上手く扱えなくて落ち込んでる、だぁ?ははあ、よく分かってんじゃねえか相棒。勝てないのは俺様のせいじゃねえ。……けど、落ち込んでる相棒をほっとく訳にはいかねぇからな。元気になるまで、オレが隣にいてやるよ。
キルメン・ウリベ『ビルバオ−ニューヨーク−ビルバオ』を読んだ。バスク語文学を読んでみたくて買ったのだけど、一行目から惹き込まれ、それが何語で書かれたかということ以上に、小説として美しい。お腹に優しい気持ちを残していくような読後感だった。温かいスープを飲んだときみたいに。