愛の不時着見るだけで涙しか出ない｜ヌナの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

龍の如く、酔い痴れろ。
ネオンがきらめくこの街で、
ぼくらはみんな、何かに酔っ払っている。
「極道」という意地に酔う者。
「正義」という盾に酔う者。
「自分だけは醒めている」という孤独に酔う者。
誰もが、素面（しらふ）じゃこの寒空の下には立っていられない。
だから看板（ラベル）を背負い、
自分を何者かだと思い込んで、拳を固める。
「あいつは間違っている」と誰かを叩くとき、
その拳の震えを隠しているのは、
「自分が正しい」という一番質の悪い酒だ。
具体的な誰かを悪に仕立て上げなきゃ、
自分の立ち位置すら見失ってしまう、臆病な酔っ払い。
いいかい、中高生のみんな。
「自分だけは違う」と背中で語る奴こそ、
その背中の刺青（いれずみ）と同じくらい、
隠しようもなく、痛々しい。
でも、それでいい。
それが、本当の意味での「人間」なんだ。
神室町のゴミ溜めにまみれても、
どれだけボコボコにされて「痛々しい」と笑われても、
自分の「酔い」を自覚したまま、
その足元のおぼつかなさを引き受けて生きる。
それが本当の意味で「自分の人生を歩く」ってことだ。
愛も、情も、具体的な形を見せれば、
必ず誰かが石を投げ、邪魔をしに来る。
それは、彼らが自分の酔いを覚まされるのが怖いからだ。
だから、君も覚悟を決めろ。
「みんなと同じ」という麻酔を捨てて、
自分の「痛み」と「酔い」を抱えたまま、この街に立て。
逃げ場なんてどこにもない。
誰もが滑稽で、誰もが不完全。
それが、この世で唯一、嘘のない「普遍」なんだ。
死ぬまで酔い痴れろ。
ただし、自分が「何に」酔っているのかだけは、
その血走った目で見極め続けろ。
補足：『龍が如く』が教える本質
『龍が如く』の主人公たちは、決して「清廉潔白なヒーロー」ではありません。彼らもまた、過去やしがらみに酔い、不器用にしか生きられない「痛々しい」存在です。
でも、「自分は酔っている」と自覚し、その情けなさを全部背負って戦う姿に、人は普遍的な美しさを感じます。
「中高生のうちから、綺麗事ではない泥臭い普遍性を知っておくこと」は、ある意味で彼らにとっての強力な武器になるはずです。