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ディスペア
11 Minutes (feat. Travis Barker)
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ハーロック
夜のワンルームマンションは静かだった
エアコンの音と、フォークが皿に触れる小さな音だけが、部屋を満たしている
三十五歳
図書館司書、十四年目
彼女はローテーブルの前に座り、本日三個目のチーズケーキに、そっとフォークを入れた
「……美味しい」
言いながら、胸の奥がちくりと痛む
本当は、分かっている
体重計には、もうしばらく乗っていない
鏡は、洗面所で布をかけたまま
写真に写る自分を見るのが、怖い
十年くらい前は、恋もした
でもいつの間にか
図書館と部屋の往復だけ
疲れた日は甘いもの
休みの日は寝て終わる
「明日から……」
その言葉を、何百回言っただろう
痩せたい
恋がしたい
できれば、素敵な男性と燃えるような恋をして、結婚して、子どもも欲しい
願いは、ちゃんとある
でも、動けない
彼女はフォークを止めた
「……私、何やってるんだろ」
その時だった
「自分、それ“反省”やない
"自己いじめ”や」
低い声が、部屋に落ちた
振り向くと、黒い服を着た男が、キッチンの壁にもたれて立っていた
いつからいたのか分からない
でも、なぜか悲鳴は出なかった
「……誰?」
「ワシはただの通りすがりや
で、自分な、チーズケーキは敵ちゃうで」
彼女はムッとした
「じゃあ何?
太ってる私が悪いって言いたいの?」
「言わん」
男は即答した
「太ってるのは“状態”や
悪いとか怠けとか、自分が勝手に考えた物語や」
彼女は思わず言い返した
「でも、努力してないのは事実でしょ」
「ほう」
男はチーズケーキを見た
「自分、十四年も図書館で働いとる
毎日、静かな場所で、人の知恵と人生に囲まれて生きとる
それで“努力してへん"って言うんやったら、世の中の半分の人間は努力してへんな」
少し、笑ってしまった
悔しいけど
「でも……痩せたいのに、何もできない」
「できひんのやない
“一気に人生変えようとして、固まっとる”だけや」
男は、テーブルの上を指さした
「自分な、痩せたい理由が多すぎるねん」
彼女は眉をひそめた
「多い方が良くない?」
「良くない、脳が逃げる」
男は指を折る
「痩せたい」
「恋したい」
「結婚したい」
「子ども欲しい」
「人生取り戻したい」
「これな、全部まとめて“明日から”に投げとる
そら動けへん」
#希望 #自作小説


名前はありません。
全員上手すぎる

ひゅー

つじ

まきのん⸜❤︎⸝
声作ってる(地声が幼いだけ)と言われるおばさんと言われるのだろうな
未だに声作ってると言われるのどうにかしたい

あーちゃん
ココア飲みたい🍫☕️🫶🏻
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