それもまた思い出ってことで｜みッぽ*の投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

【思い出探検隊４６・ビリジアン】

この言葉を知っているだろうか？なんか、すごい響きの言葉ではないか！！

読んだ瞬間、ピーンと来た人もいるかと思う。こんな言葉が、小学校時代に関係していたのだ！

この言葉は、絵の具の「緑色」の名前だ。小学１年の時、初めての絵の具の授業で俺は気づき、びっくりした！

「ビリジアンって書いてある～！？」

と、チューブを持って叫ぶと。

「えっ！本当だ」

と、クラスが一瞬、騒然になった。

他の色はちゃんと日本語なのに、なぜ緑色だけビリジアンなのだろうか！？

俺は、不思議でたまらなかったが、もっと不思議だったのがみんなの事だった。

その後、ビリジアンと書いてあるのに関わらず。

「ねーねー緑、貸して！」

という、みんなの姿。

けっして、「ビリジアン貸して！」と言わないのだ！！

試しに俺は、借りる時と貸す時に言ってみたが。

「あっ緑色ね」

と、返されてしまった。あんなに。

「え～！なんでビリジアンなの？」

と、言っていたのに！！
友達の中には。

「これは緑じゃなくて、ビリジアンだよ」

と、俺が言うと。

「何、意味の分からない事言ってるんだよ！」

と、怒る奴さえも出る始末だった。

ビリジアンという言葉は、アンタッチャブルなのかぁっ！

と、心の中で俺は密かに叫んでいた。
（当時の僕は、アンタッチャブルとは言ってないが、そんな気持ち）

なんでビリジアンと言わなかったのか？
俺がいない間に先生が、そう決めたのか！？

今も、謎は深まるばかりだ。

余談。
なぜ緑を「ビリジアン」と言うのか？その答えは、中２の時に美術の先生に教えてもらった。

実は、ＪＩＳ規格では「緑」と「ビリジアン」は違う色なのだ。比べると分かるのだが、「ビリジアン」はクレヨンの「緑」より青が強い色だ。

これは教材として、絵の具を混ぜた時に色の広がりを考慮してのことだそうだ。

クレヨンの「緑」は、「ビリジアン」に黄色と赤（少量）を足すことで、あの「緑」となるのだ。

描くと、実際の葉っぱや木が「緑」色ではなく、「ビリジアン」な色であることも関係している。（塗るだけで、それっぽく描ける利点があるのだ）

まあ、俺は「赤」と「緑」の色が、良く見えないんだけどね。(赤緑色弱)