歩いて帰っていると、子供連れの人を見かけた。楽し気な子供と、楽しそうな母親。…とても、楽しそうであり。「…俺じゃ、駄目ですか?」 隣からの声に、ハッと顔を向けた。羨んでいると、見えた?「…違うよ。僕は、子供がほしいわけじゃない」 両親がほしかったのは、子供のころのみだ。