今夜は体力の許す限り絵を描きます｜匿名なの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

所沢に住んでいた頃、友達と私のマンションで家飲みしていて、そのまま私は寝てしまって友人達は帰宅。オートロックでは無かったので鍵は当然開いたままだったのですが。

夜中に床を擦るような小さな音が聞こえてソファーから頭を起こすと、ソファーとクローゼットの合間に老女が静かに立ってました。

一度頭を枕に沈めて、もう一度見てみる。
やはりいらっしゃる。

「え〜………マジで………え〜……いやいやいやいや………」
と、小声で言ったのを覚えています。

すると老女は
「たかゆき…」
と。

私が
「はい…？たか…何ですか？」
と返すと

「たかゆきは来てますか？」
と虚ろな感じで言われました。

「誰…いや、来てません。マジ勘弁してください…」

とりあえず起きて電気をつけてもやはり老女は居て、ブツブツと。
生まれて初めて幽霊見ちゃったよ…しかも婆さん…まじリアルなんだけど…、等と思いながらとりあえずソファーから身体を起こして水を飲みにキッチンへ。

戻ってもやはり老女は居て、
「たかゆきは何処ですか？」
と。まだ居るんかーい！

「いや、マジすいません、ちょ、一回いいすか？」
と、我ながら何が一回なのか分からないのですが、老女の肩に触れると普通に触れる。

（うわあ…生暖かいよ…幽霊ってなんか思ったんと違うわ…）

肩を軽く押しながら玄関の方へ導くと老女もゆっくりと歩く。

ぶつぶつと「たかゆきは…」みたいな事を繰り返す老女を玄関の外へ誘導しました。

「ここだとアレなんで外でいいすか？」
と、何がアレで、外で何するのか分からんまま外へ。
とりあえず部屋から出て欲しいなあと…

「たかゆき来てますか？」
「来てないっす」
という同じやりとりを玄関先で繰り返してると、階下（私は2階）で2名の人が
「おばあちゃーん…？」
と、小声で呼びながらうろうろ。

近隣宅の痴呆のおばあさんと言うことでした。
探していた男性の方が息子さんで、たかゆきさんだそうです。

結論から言うと、深夜に見知らぬ人が部屋にいれば、死んでようが生きてようが普通に怖い。

それが一番驚いた出来事ですかね〜