ようつべの名前、既に同名が存在したので江戸前にゃんころ餅になりました。

ホットケーキミックスで簡単♪ こ〜ちゃんのやさしいチョコチップスコーン

春の午後、ぽかぽかとした陽射しが差し込むキッチンで、こ〜ちゃんは鼻歌まじりにバターを指先でこすり合わせていた。
「今日は、ママと子供達が帰ってくる前に、あま〜いおやつを作ってびっくりさせちゃおうかな。」

材料（6個分）
・ホットケーキミックス … 150g
・無塩バター … 40g（常温に戻しておく）
・牛乳 … 大さじ3
・チョコチップ … 50g

作り方
《下準備》
オーブンは180℃に予熱しておく。バターはふにゃっと指で押せるくらいに柔らかくしておくと扱いやすい。

ボウルにホットケーキミックスとバターを入れ、「サクッ、ほろっ」とした音がしそうなほどやさしく指先でこすり合わせて、そぼろ状にしていく。
「こうやって混ぜると、生地がふんわり仕上がるんだよな」
こ〜ちゃんは誰にともなく呟いた。昔、おばあちゃんがそう教えてくれたっけ…。

牛乳を加え、フォークで「くるくる、ざくざく」と混ぜる。粉っぽさがなくなったら、チョコチップをぱらぱらと加えて、両手でくるんとひとまとめ。チョコの甘い香りがふわっと立ちのぼるたび、笑顔がこぼれる。

クッキングシートの上に生地をのせて、手のひらで「ぺたぺた」と2cmの厚さにのばしていく。丸く形を整えてから、包丁で「すーっ」と6等分にカット。まるで花びらのように、やさしく放射状に広げた。

天板に並べ、オーブンへ。「パチッ」と音をたてて閉じた扉の向こうから、じわじわと焼ける香ばしい匂い。
「焼けるまでのこの時間が、いちばん幸せかもな…」

15分ほど経ったころ、竹串でそっと刺してみる。「うん、もうちょっとかな…あと3分だけね」
こ〜ちゃんの目は真剣そのもの。孫の「おいしい！」が聞きたくて、ほんの少しの焼き時間にも手を抜かない。

やがて、こんがりきつね色に焼けたスコーンが、「サクッ」と音をたてながら取り出される。
「さて、今日はどんな顔で食べてくれるかな」

焼きたてを少し冷ましたら、テーブルにそっと並べる。
やさしい甘さとチョコの風味が、家族の心をあたためる午後のおやつ。