猩々で膨れ上がるような拍手をのこしてお二人がはけていって、余韻のなかで義太夫の二曲に身を委ねていると、パッと明るくなって団子売りの夫婦が出てきた時の、またこのなんともいえないうれしさ、お二人が客席の気持ちをぜーんぶ引き受けてくれる感じ。