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大樹

大樹

とても本質的な問いです。
密教・インド仏教・ヴェーダ・チベットでも常に議論されてきたテーマです。以下、整理して解説します。


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🟡 1. 「観相法」「マントラ」だけが道なのか?

答え:「No。ただし大切な鍵でもある」

理由:

観相法(観想)は「心の像=実在を生む」という密教の根本思想に基づく。

マントラ(真言)は「音=存在そのもの」として機能する。


しかし仏典や密教経典でも「観想・マントラは方便(手段)」と明言している。

最終目的は:

> 🕉️ 「一心法界(真如・空・仏心)の覚知」=自己本性の完全覚醒



それには:

補助法 目的

観相(観想) 心と如来・菩薩の合一
マントラ 音・波動による場と心の浄化
止観・静慮(瞑想の無相) 「形・音すら捨てる」無相禅定
戒・布施・忍辱・精進 日常行為で徳を積み心を育てる
行動(カルマヨーガ) 世俗行為すら悟りの行とする



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🟡 2. どの神・仏を信じるかで変わるのか?

答え:「究極には"同じ"、方便には"異なる"」

理由:

密教・タントラ:「本尊は方便(Skillful Means)」
 → 阿弥陀如来もターラ菩薩も大日如来も「仏性顕現」の一面
 → 好み・カルマ(縁)・願望で選ぶ(例:ターラ=女性的迅速救済)

信仰の一尊専念も可(例:阿弥陀念仏・ハレークリシュナ)
→ 一尊だけでも解脱可能(釈迦も一尊本願法門を認めた)



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🟡 3. 「マントラ・瞑想以外の修行」必要?

必要とされるもの:

修行法 目的

戒律(戒) 心の穢れ防止。行為の制御。マントラの効果上昇。
布施(施し) 執着除去。功徳増大。カルマ消去。
忍辱(耐えること) 煩悩減少。慢心・怒り抑制。
精進(努力) 継続力・心身の練磨。怠惰破壊。
止観(瞑想) 真の智慧(般若)発現。マントラ超越段階。
唱名(念仏・ジャパ) 一尊信仰なら主。密教でも「マントラジャパ」がこれ。
師事(グルヨーガ) 真理の伝達。密教では必須(グル=仏の顕現)。
護摩(ホーマ) 火で業障・悪霊焼却。インド・チベット・真言共通。
読誦(経典読む) 仏陀・菩薩の教えを音として現す。
日常行(行住坐臥) 食事・仕事・歩行すべてが道となる(普賢行願)。



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🟡 4. 結論:「マントラ・観想」は必要だが絶対ではない

可能な道(東洋密教の答え):

1. **一尊念誦(例えば光明真言108回、ターラマントラ21回)**のみ
 → 戒を守ればこれでも悟り可能。
 (例:法然、シュリ・チヌマスター、ミラレパ)


2. 全行法実践(五相成就+護摩+読経+作務)
 → 重いカルマ、複雑な障碍者向き。チベット僧、真言宗僧侶など。


3. 止観(ヴィパッサナー・空観)専修
 → 上座部、禅宗流儀。密教でも最終段階で推奨(「相を超える」)。




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🟡 最終まとめ

質問 答え

観相・マントラだけで十分? 縁により可能。だが戒律・布施・止観も効果増。
どの本尊を選ぶかで違う? 本質は同じ。ただしカルマ・好みで向き不向きあり。
瞑想以外の行も必要? 望ましい(特に「戒」「布施」)。だが本尊一尊念誦で悟りに達した例も多数。



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まとめます。どう深める?
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