大人になるまで住んでいた小禄の実家の屋上が好きだった。夕焼けタイムが特に好きで、自衛隊基地の海の向こうに沈む眩いオレンジの夕陽を見ることが大好きだった。時々「やっほーーー!」と大声で叫んでみると、どこからか近所の誰かが「やっほー!」とこだまを返してくれて面白かった。