あべくん｜つくねの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

ありがとうございました
「世界を動かす塩の物語」でした

ざっくりお話まとめますと...

●塩の製造方法
・地表で岩塩を見つける
・地下から岩塩を掘り起こす
・海水を天日干で精製する
・地下から塩水を汲み上げて精製する
▶その過程で天然ガスや石油が発見された

〇塩の歴史
・中国、アフリカ、ローマといった国で
塩は貨幣そのものであり
租税そのものでもあった
(――政治的権力のための資源だった時代)

・ローマにおいては民主主義が発達していたため、塩の独占に際し価格操作はむしろ民意獲得のために安くされる一方、大航海時代以降のヨーロッパにおいて商業を通じた大同盟が形成される事にもなる
(――塩を通して繋がる世界)

・アメリカ独立の上でイギリスとの同盟関係が足枷であったため、資源的独立のために独自の塩製造拠点を作り始める。そのため、現在アメリカに存在する都市の名前は塩に由来するものが散見される
(――独立戦争後のアメリカ)

・18世紀後半〜19世紀の工業革命を通じ、缶詰と冷凍技術の台頭により保存食の枠組みが大きく変化したことを受け、塩の利用価値も薬品や調味料、炭酸ガスの精製や火薬といった工業製品へとシフトする
(――変化する塩の価値)

・それまで人々の生命そのものを握っていた塩の位置を、工業化文明を支える資源そのものである石油が占めるようになる
(――塩から石油へ)

天日干しに使われている塩田ですが
イメージで良ければ貼っておきますね笑
同じ原理で塩を含んだ土である灰塩から塩を精製する方法もあります

前回読んだ、タラの物語と塩の物語が
密接に絡んでいることが分かったと思います

タラは北アメリカ開拓のための重要な食糧資源であった一方、そのタラを保存食にするためには塩が必須で、作中でも語られましたがタラを用意するよりも塩を用意する方が大変でした

アメリカはイギリスに塩を握られていましたし、インドは植民地時代、ガンジーが「塩の道」運動をするまで塩の製造を禁じられていました

それほどまでに人間の歴史の中に
密接に入り込んでいた
我々が何気なく手にしている
塩の歴史の物語でした

さて、次の9がつく日は29日ですが
仙台に行く用事があるのでお休みします
代わりに動画でも投稿しますので
5/9またお会いしましょう
#9の日は何かやる #GRAVITY朗読部