火種ではなくパン種を集めることにしたファイノン。エリュシオンの極上の小麦は職人のこだわりによって最高のパンとなり、人々の飢えと心を癒やした。評判は評判を呼び、オクヘイマ、クレムノス、スティコシアにまで支店は広がる。そうして辺境の村エリュシオンの名は広く知られることとなった──