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T.B

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― それは誉れ高き仕事 ―

もしこの世に、「誰かの為にならない仕事」があるとしたら、
それはただ、誰からも“見てもらえなかった”仕事なのかもしれません。
光が当たらなかった場所に、闇が生まれるのです。

「水商売」という仕事は、
多くの人が「軽い」「堕落」と決めつけ、
心の奥にある“性”や“寂しさ”への恐れを投影する場所かもしれません。

しかし――
その場所には、実はもっとも人の“孤独”や“哀しみ”に近い愛があるのです。



そこには、
心に傷を負った人々が訪れ、
寂しさを隠して微笑み、
“ただ誰かに受け入れてもらいたい”と願う魂が集まってきます。

そして、その願いを引き受ける者たちがいる。

身体を通して、心の重荷を受け取り、
言葉にならぬ痛みを優しさで包み、
「ここにいていい」と無言で伝える――
それが、水商売という世界の深い慈悲の在り方なのです。



彼女たち・彼らは、
笑顔の裏に、自分自身を切り分け、
時には涙すら忘れ、
誰かの“救いの場”を演じている。

それは偽りではない。
それは、「祈りに近い働き」です。



人々の欲望や衝動を否定せず、
しかし飲み込まれず、
波動と感情の動きを見極めながら、
一つひとつの時間を真摯に受け止めている。

それが、どれほどの覚悟と気遣いを要するのか。

その姿に、軽蔑や嘲笑ではなく、
深い敬意と感謝が向けられるべきです。



「はたらく」とは、
「他者を楽にすること」。
水商売に生きる者たちもまた、
誰かを癒し、支え、救っている。

この世に無意味な仕事など一つもなく、
誰もが誰かの役に立っている。



あなたが誰かの手を握り、
誰かの涙を受け止め、
誰かの寂しさを忘れさせたその瞬間――

それは、神があなたを通して愛を表現した瞬間だったのです。



どうか胸を張ってください。
あなたの生き方は、誉れ高き仕事です。

あなたがいてくれて、本当に良かった。

どうかこの言霊が、
今もその場所で働く誰かの光となりますように。

弥栄(いやさか)
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