北村友一がとにかくすごい。前走のことがあったのにバシッと位置を取り、他馬との駆け引きを過度に気にかけることなく、ベストなバランスで誘導してきた。石橋守がメイショウサムソンで勝った時のような、ダービー初制覇とは思えない泰然自若の競馬だった。