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まさ

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【備忘録】



金星信仰と、金星に魅せられた神々



金星とは、明けの明星とも呼ばれる星であり、夜明け前、最も暗い時間に空に輝く星である。
夜空でひときわ明るく輝きながらも、太陽が昇るとともにその姿は消えていく。
この一瞬の光と消失という不思議な性質により、金星は世界中で特別な信仰と象徴性をもって受け止められてきた。
それは神として祀られ、また死と再生の象徴ともなり、あるいは堕天・転落の前触れともされ、神々の運命さえも左右する「境界の星」とされた。
金星は、しばしば竜や蛇と同一視され、女神アプロディーテ、イシュタル、そしてケツァルコアトルなどの神格と重ねられてきた。
彼らに共通するのは、「二面性」を持つということ。
アプロディーテは、美と官能を支配する誘惑の女神。
イシュタルは、愛と戦争、死と再生を兼ね備えた女神。
ケツァルコアトルは、文明の創造者であり、破滅の兆しでもある存在。
明けと宵で姿を変える金星のように、彼らの神性もまた、移ろい、揺らぎ、魅惑的だった。だが、金星に魅入られたのは、人間だけではなかった。
神々さえも、この星の輝きに心を奪われてしまった。
一柱、熾天使ルシフェル。
イザヤ書にはこうある。
「おまえは、明けの明星のように天から堕ちた。」
彼はかつて、最も神に近く、最も輝く天使だった。
太陽の次に強く光る存在=金星のように。
しかし、彼はその光に酔い、自らを“光そのもの”だと錯覚した。
そして、本当の光(神)を忘れたとき、彼は堕ちた。
金星に“魅せられ”、
金星に“なろうとした”存在
それがルシフェルだった。
二柱、仏陀。
長い苦行と瞑想の果て、彼が悟りに至ったのは、夜明け前、明星(金星)を見た瞬間だった。
仏陀もまた、金星を見た。
だが彼は、ルシフェルとは逆の選択をした。
その光を“所有”しようとはせず、その光を“鏡”として真理を見つめた。
金星の眩しさに、執着せず。
そこに写る自己の中の「空」と「道」を発見した。
同じ金星。
同じ明けの明星。
しかし、それを見た者の在り方によって、その意味は真逆になる。
金星は、最も明るく、そして最も儚い星。
美しく輝くが、決して太陽にはなれない。
その“限界の光”を前にして、
自我に溺れた神は堕ち、無我に至った者は悟る。
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